頬骨が痛い原因は頬の裏にある空洞の蓄膿かも?症状と治療とは?
頬骨が痛い原因で一番多いのが、歯によるものですが、咀嚼障害が関係していたり、鼻炎が関係していることもあります。
そして、頬の裏にある空洞の蓄膿によっても頬骨は痛くなります。
そこで、頬骨が痛い原因となる、頬の裏にある空洞の蓄膿とその症状・治療について紹介します。
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頬骨が痛いのは頬の裏の蓄膿かも
頬骨が痛いのは、頬の裏の蓄膿によるものかもしれません。
鼻の周りには、鼻腔とつながっている空洞があります。
この空洞は副鼻腔と呼ばれ、4つに分けられ、それぞれを上顎洞・前頭洞・篩骨洞・蝶形骨洞といいます。
このうち上顎洞は頬の裏にあり、副鼻腔の中で一番大きな空洞で、炎症を起こしやすい場所となっています。
上顎洞は鼻の穴とつながっているので、風邪などの影響で鼻の粘膜に炎症が起きると、この炎症が上顎洞まで波及して、上顎洞が炎症を起こしてしまうことが多いのです。
この場所が炎症を起こし、蓄膿が起きていることがあり、上顎洞が炎症を起こしているので、「上顎洞炎」ともいわれます。
上顎洞が頬の裏にあるため、上顎洞炎になった時、頬骨に痛みを感じることがあるのです。
また、上顎洞炎は奥歯の虫歯が原因となって発症することもあるので、虫歯により上顎洞炎となり、その結果頬骨に痛みがあるという場合もあります。
頬骨が痛い上顎洞の蓄膿の症状
頬骨が痛い原因にもなる上顎洞の蓄膿ですが、ただ単に「蓄膿」や「蓄膿症」と言っていることの方が多いです。
だから上顎洞の蓄膿は、一般的な蓄膿の症状と変わりません。
鼻がつまったり、黄色い粘り気のある鼻水(この正体は膿です)がでたり、眼や頭や頬が重いとか痛いなどの症状が多いです。
4つある副鼻腔に膿が溜まることもあり、それが原因で神経を圧迫するような場合もあります。
この神経が視神経だと失明したりもするので、頬骨が痛い場合には注意が必要です。
頬骨が痛い上顎洞の蓄膿の治療
上顎洞の蓄膿は放置しても約1ヵ月ほどで自然治癒してしまうことがほとんどです。
しかし、長期化することもあり、そうなるととても厄介です。
受診が早ければ、膿汁を吸引して安静にし、薬物投与で治りますが、症状が悪化しそうであれば除菌も必要となります。
歯性上顎洞炎とは
頬骨が痛くなることがある上顎洞炎は、奥歯の虫歯が原因となって発症することもあるのですが、この場合は「歯性上顎洞炎」と呼ばれています。
上顎洞炎の患者さんの内、1~3割が歯性上顎洞炎だと言われています。
虫歯や歯周病が進行すると、歯根の先の骨が溶け、すぐに菌が上顎洞にまで達してしまい、上顎洞炎になります。
鼻が原因の上顎洞炎だと、両側の上顎洞が炎症を起こしますが、歯が原因の場合は、虫歯のある方だけが炎症を起こすのが特徴です。
歯性上顎洞炎のみ歯科で治療してもらいます。
ほとんどの場合、原因となっている虫歯の抜歯となります。
重度の上顎洞炎の場合には、外科的な手術が必要となることもあります。
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