息苦しい症状が生理前、妊娠中、更年期にみられる原因とは?
女性の方は生理や妊娠という男性が経験しないことが体に起きます。
これらの女性特有の様々な症状に伴い、息苦しい症状が起こることもあります。
場合によっては息苦しいだけではなく、動悸などが起こることもあります。
息苦しさは気にならない程度のものもあれば、日常生活に支障をきたすほどのものである場合もあります。
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そこで、生理前になると息苦しいのはなぜか?
妊娠初期に息苦しくなることがある原因ついて紹介します。
また、妊娠中にみられる息苦しい症状と更年期によって息苦しい症状が起こる原因についても紹介します。
生理前になると息苦しい
月経前症候群
生理前になると息苦しくなる方は多くいます。
普段はならないのに生理前になると症状がでるのです。
生理前というのは気分が滅入ったり、イライラしやすくなるなどの不快な症状がみられます。
これを総じて月経前症候群(PMS)といいます。
月経前症候群は
軽い症状も含めれば9割以上の方が悩まされている
と言われているものです。
この中の症状の1つとして息苦しくなる方がいるのです。
生理前になると息苦しい症状が強く出る方はほかにも目まいや下腹部の痛み、便秘、下痢、頭痛、吐き気、手足の痺れなども起こることが多いです。
症状の重さ
生理前になると息苦しくなる月経前症候群は、症状の重さの個人差がかなりある症状でもあります。
気にならない程度の方もいれば、5%程度いると言われている極端に重度の症状が現れる方の場合、
日常生活に支障をきたすほどです。
また、月経前症候群はまだまだ認知度が低く、この症状で悩んでいることを理解している人が少ない状態です。
妊娠初期に息苦しい
過剰換気症候群
妊娠初期には、たいてい息苦しい症状がみられます。
妊娠初期のつわりが原因
で、もどしていると息苦しい状態になります。
これは過剰換気症候群と呼ばれていて、場合によっては動悸がして胸が痛くなることがあります。
そして口の周りや手足がしびれてきて、息苦しいから呼吸困難になり、けいれん発作と勘違いされることもあります。
けいれん発作と勘違いされるような症状が起こるのは、妊娠初期になると増えるホルモンが母体の呼吸中枢の感受性を高めるため、呼吸数を増やす作用があり息苦しいとなるのです。
妊娠初期でなくても起こる
過剰換気症候群は妊娠初期のつわりでなく、
疲労や睡眠不足、ストレス
によっても引き起こされます。
また、頻繁に過剰換気症候群が起こる場合には、精神安定剤の服用によって息苦しい状態の改善が期待できます。
妊娠中の息苦しい症状
臓器が圧迫され息苦しい
妊娠中というのは息苦しい症状が出やすいのです。
妊娠すると子宮が大きくなります。
その影響で横隔膜が押し上げられて
心臓や肺などの臓器が圧迫される
ので、息苦しい症状が出やすいのです。
妊娠中でまだ子宮が大きくなっていない時期でも息苦しい状態になることがあります。
これは最大酸素摂取の減少や肺胞炭酸ガス分圧の変化が関係していると言われています。
息が切れるような動きをなるべくしないようにして、息苦しくなったら立ち止まり深呼吸をしてください。
仰向けに寝ていると息苦しい
妊娠中の息苦しい症状として、お腹が大きくなる
7ケ月目くらいになると仰向けに寝ていると息苦しい
と感じ、眠りが浅くなることがあります。
これは大きくなった子宮が下大静脈を圧迫して、心臓に戻る血液の流れが悪くなるためです。
仰向けに寝ていると低血圧になることもあります。
仰向けに寝ていて息苦しいと感じるようになったら、体の左側を下にして、お腹やひざの下にクッションを当てて横向きに寝ると楽になる方が多いので試してみてください。
更年期が原因で息苦しい
自律神経
更年期は多くの女性が様々な症状がでて悩まされますが、息苦しい症状がでる方もいます。
更年期によって息苦しい症状がでる原因は自律神経にあります。
更年期はホルモンバランスが崩れてしまい、自律神経に影響を及ぼします。
体の全ての臓器や器官は自律神経の作用を受けているので、自律神経系が乱れることで息苦しい症状がみられ、他に動悸や立ちくらみも起こります。
病気の可能性
息苦しい症状がでたり、動悸や息切れがするのは更年期のせいだと決めつけてはいけません。
これらの症状は、更年期でなくても心臓病や貧血、甲状腺機能亢進症などでも起こります。
体調が悪く息苦しいのは
更年期の影響だと思っていると大きな病気
の可能性もあるので、症状が重いのでしたら、それが本当に更年期によるものなのか病院で確かめるようにしましょう。
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