味覚障害の治療期間は受診までの日数が影響?治療の方法とは?
味覚障害の治療期間は、治療を始める時期により変わってきます。
料理の味が薄く感じたり、ひどくなると何を食べても味がわからない状態になってしまう味覚障害。
味覚障害の症状が重くなれば、食べる事への楽しみが一切無くなるということです。
そうならないためにも、ちょっとでも異変を感じたらすぐに受診することが重要となります。
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そこで、味覚障害が発症してから治療を開始した期間が早かった場合と遅かった場合では、改善までの治療期間はどのようになるのかについて紹介します。
また、主な治療の方法についても紹介します。
味覚障害の治療期間
治療期間
味覚障害の治療期間は、もちろん症状によって変わります。
一番多い亜鉛不足による場合だと治療期間は、一般的に半年を目安としています。
ただし、味覚障害を発症してから期間が経っていると、それだけ治療期間が長くなります。
薬の影響による味覚障害の場合は、改善するまでに8~10ヶ月ほどの期間がかかることもあります。
また、改善率も治療を開始した時期によって変わります。
早期の段階で的確な治療を行なうことによって、高い改善率となるものの、発症後しばらくたってから治療を始めた場合には、改善率は低くなってしまいますし、治療期間も長くなってしまいます。
味覚障害の治療は耳鼻咽喉科で行いますので、ちょっとでも味覚や舌に異変を感じたら、すぐに耳鼻咽喉科で診てもらうようにしてください。
改善率
兵庫医科大学がおこなった大規模な調査というものがあったので紹介します。
味覚障害を発症してから6ヶ月未満に受診した場合と6ヶ月以上経って受診した場合の改善率が掲載されていました。
発症してから6ヶ月未満に受診した場合だと改善率が76.5%だったのに対し、発症してから6ヶ月以上経って受診した場合の改善率は56.4%で、20%以上も低かったそうです。
また、改善しなかった方は、6ヶ月未満が15.6%だったのに対し、6ヶ月以上経って受診した場合は29.5%とほぼ倍近い差が生じています。
また、改善するまでにかかった治療期間ですが、6ヶ月未満に受診した場合は約6ヶ月半で、6ヶ月以上経って受診した場合には約8ヶ月と治療の開始が遅れると、それだけ改善するまでの治療期間が長くなるという結果が出ています。
味覚障害の治療 亜鉛
原因
味覚障害の治療で一番多いのが亜鉛の摂取となります。
味覚障害の原因のほとんどは舌です。
舌の表面には味蕾(みらい)という、味を感知する器官がたくさんあって、1週間から10日で新しい細胞と入れ替わります。
入れ替わる時には亜鉛が必要なのですが、この亜鉛が不足すると、味蕾の新しい細胞が再生しにくくなるので、味覚障害が起きます。
治療
亜鉛が欠乏することで味覚障害が起きていますので、亜鉛を摂取することが味覚障害の治療となります。
しかし私たち人間は、亜鉛を体内で作り出すことができませんので、食物から摂取することになります。
亜鉛の1日の必要摂取量は成人男性で12mg、成人女性で9mgと言われています。
しかし食物からこの量を摂取するとなると現実的には無理があるので、亜鉛剤の投与が一般的な治療となります。
あわせて亜鉛の吸収を妨げたり、排泄を促す作用がある加工食品や清涼飲料水のほとんどに使われている食品添加物をなるべく摂取しないようにしましょう。
病気や口の中が原因の味覚障害
病気
病気の治療のために服用している降圧薬や脳循環改善薬、抗腫瘍薬、抗うつ薬などの薬を利用している方は、薬の影響によって亜鉛欠乏症というものを起こし、味覚障害になっている可能性もあります。
糖尿病や慢性腎臓病、がんなどの全身の病気がある場合には、味覚障害はよくみられます。
これらの治療のほかに必要に応じて亜鉛や鉄を含む薬の投与が行われます。
また、これらの薬でなくても常時服用している薬が味覚障害を引き起こしているかもしれませんので、お医者さんに相談してみましょう。
薬の服用を中止したり減らしたり、もしくは別の薬に変更したりと対応してくれると思います。
口の中
重度の歯周病であったり、口の中の乾燥してしまうドライマウス、舌が痛くなる舌痛症、口腔カンジダ症、銀歯などの金属など口の中のトラブルが原因で味覚障害が発症することもあります。
この場合、それに対する治療をおこなうことによって味覚障害も改善されることがほとんどです。
味覚障害の治療 ストレス
ストレス
味覚障害の原因はほとんどが亜鉛不足のため、亜鉛を処方され、約半年ほど服用するのが一般的です。
しかし、数ヶ月服用を続けても全く改善する感じがないという場合、原因が違う可能性があります。
考えられるのがストレスです。
ストレスが原因で味覚を消失する事があるのです。
治療
ストレスを改善することが治療となります。
味覚障害が起きるほどだとストレスが原因でなる方が多いうつ病を発症している可能性が高いので、心療内科などで診てもらうようにしましょう。
また、ストレス性の味覚障害では口が渇く傾向があるので、水分補給をしっかりとするようにしましょう。
1日1.5L程度はしっかり補給するようにしましょう。
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