妊婦さんの恥骨痛の症状と原因、改善するには?軽くするための予防法は?
妊婦さんの恥骨痛は妊娠後期に一番ひどくなりますが、お腹が大きくなる前から痛む方もいます。
出産までの我慢なんて思っていたら、出産後も悩まされている方が意外にも多いのです。
出産しても骨盤の歪みや開きが戻らない場合、痛みが続きますし、歪みによって骨盤が前傾傾向になってしまい、新たに痛みが出てしまう方もいます。
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そうならないためにも恥骨痛を改善し、産後の痛みを起こさない予防をおこなうことが大事です。
妊婦さんの恥骨痛の症状と原因、なった時の改善法について紹介します。
また、産後の症状を軽くするための予防法についても紹介します。
妊婦さんの恥骨痛の症状
妊婦さんの恥骨痛を改善し、予防するためにもその症状と原因をしっかりと理解しておおくことはとても大切です。
まずは恥骨痛の症状について紹介します。
いつから
妊娠5~6か月頃から骨盤が緩みだし、恥骨が引っ張られるように痛くなります。
痛みは妊娠後期に一番ひどくなります。
起き上がれないほどの痛みになることもあります。
早い方だと妊娠前半期から恥骨痛が始まります。
元々腰痛の症状があって、恥骨に出っ張りがある方は早くから恥骨痛になりやすいです。
恥骨以外の痛み
恥骨の上あたりや陰部の皮膚がヒリヒリしたり、チクチクしたりします。
またそれが鈍痛に変わる場合もあります。
恥骨痛がひどくなると、腰痛や関節痛を伴うことが多くあります。
坐骨神経痛にもなりやすくなり、足にしびれが出やすくなります。
足の付け根にも痛みが始まり、歩くと激痛が走ることも。
妊娠前半期から恥骨痛が始まった方は、産後に腰痛や股関節痛を起こすことが多くなります。
妊婦さんの恥骨痛の原因
恥骨が押し広げられる
お腹の中の赤ちゃんが大きくなると、骨盤の中に赤ちゃんの頭がすっぽりと入り込みます。
その結果、骨盤や恥骨が押し広げられた状態となり、恥骨が圧迫され、恥骨結合部分に負担が発生して激しい痛みとなります。
靭帯が緩む
赤ちゃんが産道を通りやすくするために出産が近づいてくると、「リラキシン」というホルモンの分泌量が増えます。
この影響で靭帯が緩んできて、赤ちゃんの重みによって骨盤にかかる負担がさらに大きくなるので、妊娠後期ほど恥骨痛がひどくなるのです。
妊婦さんの恥骨痛への改善法
日常で出来る改善法
- 小股でできるだけゆっくり歩く
- 長時間同じ姿勢でいない
- 自分なりの痛みが感じにくい姿勢をいくつか探しまめに姿勢を変える
- 痛みが強くなるのでフローリングの床には直接座らない
- 腰をあまり曲げないようにして背筋は出来るだけ伸ばす
- 寝る時に横になり足と足の間にクッションを挟んで寝る
- 仰向けで寝るなら膝の下にタオルなどを置き膝を軽く曲げる
- 骨盤ベルトを使用し骨盤を固定する
改善されない場合
恥骨痛の痛みがどうやっても改善されない場合、産婦人科や整形外科で相談しましょう。
鎮痛剤や抗炎症剤などを処方してくれます。
また整体やストレッチは効果がありますので、整体院などを利用するのもよいでしょう。
その場合には、かならず妊娠中であることを伝えて施術してもらうようにしましょう。
産後の恥骨痛の改善に利用する場合にも産後であることを必ず伝えましょう。
妊婦さんの恥骨痛を軽くするための予防法
予防法
妊婦さんの恥骨痛は、もうすぐ赤ちゃんが生まれるので起きているため、根本的に解決する方法は、残念ながらありません。
しかし、予防することによって症状を軽くしたり、産後に痛くならないようにする効果はあります。
動作
日常生活の動作をゆっくりおこなうようにしましょう。
意識しながら、日ごろの何気ない動きをゆっくりとおこなうことが予防になります。
急な動作は禁物です。
また、荷物などを偏って片方に持つのもよくありません。
荷物は意識して左右交互で持つようにしましょう。
姿勢
長時間同じ姿勢でいないことです。
立ちっぱなしはもちろんですが、座りっぱなしもよくありません。
足を組んだりすることもよくありません。
同じ姿勢でいるのは避けるようにしてください。
血行促進
同じ姿勢を続けていると、恥骨に負担がかかり、血行も悪くなります。
体調が悪くなければ、散歩をしたり軽いストレッチをしましょう。
体を動かすことで、下半身の血行を促進することになり予防につながります。
温める
恥骨痛の予防には体を温めるようにしましょう。
入浴がオススメですが、半身浴や足湯なども効果的です。
遠赤外線をあてたり、温熱カイロなどを使って筋肉を温めるようにするのも予防になります。
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