かゆみをすぐに抑える方法の基本と原因別かゆみを抑える方法
かゆみの原因は人それぞれです。
病気によるものやじんましん、虫刺され、あせも、乾燥肌によるもの。
これらの原因にそれぞれ対処しなければ根本的な解決にはならないことも多いです。
しかし、すぐにかゆみを抑えたい時ってありますよね。
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かゆいのを我慢できず、掻きむしってしまい、肌に後が残ってしまうようなことは極力避けたいものです。
そんな時のためにどのかゆみにも有効なかゆみを抑える方法の基本について紹介します。
また、虫刺されやあせも、乾燥肌のかゆみを抑える方法とかゆみはどうして起こるのについても紹介します。
かゆみを抑える方法の基本
冷やす
かゆみを抑える方法としてどのかゆみにも有効な方法としては、かゆみを感じる所を冷やすこととなります。
お風呂から上がった後、普段以上にかゆみを強く感じる方は多いと思います。
頭を洗ったばかりなのに頭皮がかゆいなんて経験はありませんか?
これは体温が上昇することによってかゆみの感じ方が強くなるからです。
そのためかゆみを感じる所を冷やして温度を下げる事により、一時的にヒスタミンというかゆみの原因の分泌を抑えることが出来ます。
保冷剤、アイスパックや氷をかゆみを感じる所に当てるようにしましょう。
よくかゆくなるのでしたら、清潔なスポンジを濡らし、冷凍庫に入れておき、かゆくなったら凍ったスポンジをかゆみを感じる所に当てるのも有効です。
薬
かゆみを抑える方法として、ヒスタミンというかゆみの原因の分泌を抑える薬をかゆみを我慢できなくなった所に使用します。
抗ヒスタミン薬と呼ばれるもので、薬剤の効果によってかゆみを抑え、感じなくさせてくれます。
この薬は効き目が穏やかで副作用が少ないのが特徴です。
とは言え、薬なので服用のし過ぎには注意が必要です。
抗ヒスタミン薬が効かない場合に使用されることが多いのが、ステロイド外用薬です。
ステロイド軟膏などとも呼ばれ、強さによって、1~5群までの5群に分類されています。
皮膚の薄い顔面や首には4群、体幹には主に3群、皮膚の厚い手や足、臀部などには2群といったように体の部位や症状にあった強さのものを選ぶ必要があります。
副作用を心配して、弱いものを塗っても効果を得られないことがあります。
虫に刺された所のかゆみを抑える方法
抗ヒスタミン軟膏
虫に刺された所のかゆみを抑えるには、抗ヒスタミン軟膏を塗ることです。
抗ヒスタミン剤のほかに鎮痛剤、副腎皮質ステロイドが一緒に入っている軟膏は良く効きます。
即効性のある局所麻酔剤が配合されたものも有効です。
薬以外の方法
かゆみを抑える方法の基本以外に消毒用アルコールで患部を洗浄する。
熱すぎない程度のお湯にハンドタオル等を浸し、かゆい所に押し当て、患部がウズウズするまで当てたままにする。
これを繰り返すことで神経が混乱して、かゆみが止まります。
また、刺された所にお酢を塗り、かゆみが取れたら洗い流したり、絆創膏を貼って、虫に刺された所を空気に触れる割合を減らすことでかゆみを和らげる方法もあります。
虫に刺されたら、可能であればすぐにアルカリの石鹸で洗うという方法もあります。
虫、特に蚊の場合に有効で、蚊が血を吸う時に、血液の凝固を防ぐ為に注入する唾液がかゆみの原因な訳ですが、これが酸性な為、アルカリである石鹸で洗う事によって中和され、かゆみを抑える効果があります。
あせものかゆみを抑える方法
薬
あせものかゆみを抑えるのも薬が効果的です。
かゆみを伴う赤いあせもは紅色汗疹と言い、炎症とかゆみを抑制するステロイド外用薬の塗布が有効です。
あせものかゆみが、それほど酷くない場合や副作用が気になる方は、刺激の少ない弱ステロイド外用薬や非ステロイド外用薬を使いましょう。
あせものかゆみの仕組み
体が温まり体温が上がると大量に汗をかきます。
大量の汗によって汗が排出される汗管というものが閉塞した状態になり、汗は皮膚の外に出ることができなくなります。
そうなると皮膚の内側に漏れ出して、小水疱・小丘疹を出現させます。
小水疱・小丘疹にはかゆみはありませんが、体温が上がると湿疹ができ、湿疹を併発した場合にかゆみが出るのです。
予防
あせもの予防は汗を抑えることです。
高温多湿の環境を避けるようにしたり、通気性のよい服を着たりして、日常的に汗をかきすぎないようしましょう。
また、夜のお風呂は長風呂を避け、なるべく汗をかかないようにし、朝起きたら、寝ている間にはたっぷりと汗をかきているので、汗を流す目的でシャワーを浴びるようにしましょう。
乾燥肌のかゆみを抑える方法
肌の潤いを保つ
乾燥肌のかゆみを抑えるには、肌の乾燥を防ぐことが有効ですが、すぐに何とかしたい場合には抗ヒスタミン薬を使うこととなります。
乾燥肌のかゆみに効果のあるのは、抗ヒスタミン薬のほかにはセラミド、ビタミンEなどです。
乾燥肌のかゆみを抑える目的の場合、血行をよくするものや保湿成分のあるものが一緒に含まれているものを使うようにしましょう。
セラミドは水分や脂分を溜め込む機能があり、水分の蒸発も防ぎ、肌のバリア機能としても働くので、乾燥肌のかゆみを抑えるには優れています。
ビタミンEも血行促進や角質硬化防止、新陳代謝を高める機能、保湿効果があるので、ビタミンE配合のセラミドを塗ると皮膚から直接吸収され、肌の潤いを保つのに役立ち、乾燥肌のかゆみを抑えるのには有効です。
乾燥肌のかゆみの仕組み
乾燥肌とは、肌内部の水分含有量が低下した肌で、これは肌のバリア機能が衰えている状態。
このような状態の肌に外部からちょっとした刺激が加わるだけでかゆみが生じます。
食事でかゆみを抑える方法
ヒスタミンが多い食品
すぐにかゆみを抑えられる訳ではありませんが、かゆみの原因となるヒスタミンが多く含まれている食品を極力避けることによってかゆみを抑えることに繋がります。
ヒスタミンが多い食品は、魚に多く、さばやマグロ、いわし、さんま、カレイ、イカ、タコ、海老、蟹、あさり、アンチョビ、それに魚の缶詰でも多いです。
ほかにも豚肉やささみ、たけのこ、まつたけ、なす、トマト、さといも、もちごめ、そばなどです。
ワインやビールにも多く、甘いものを沢山食べても、かゆみが強くなると言われています。
ヒスタミンを抑える食品
反対にヒスタミンを抑える食品は普段から意識して、少しでも多く摂取するようにしましょう。
ヒスタミンを抑える食品は、ブロッコリーや小松菜、キャベツ、納豆、きのこ、海藻、いちご、レモン、オレンジ、ぶどう、ブルーベリー、紅茶、緑茶、甜茶、グァバ茶、ヨーグルトなどです。
かゆみはどうして起こるの?
かゆみの仕組み
皮膚の表面は角層と呼ばれ、外部の刺激などの侵入から体を守ってくれています。
この角層の下には表皮と真皮というものがあります。
かゆみを起こす細胞であるマスト細胞と呼ばれるものが、かゆみの元になるヒスタミンを蓄えて真皮にあります。
角層は、刺激などの侵入を防ぐバリアの機能や水分を保つ働きがあるのですが、壊れてしまうことによって、様々な刺激に反応しやすくなり、刺激を受けるとヒスタミンが出てきて、神経を刺激し、かゆみが起こります。
柔軟剤をやめる
かゆみは着ている服によって起こることが多々あります。
柔軟剤をやめたらかゆみが出なくなったという話はよく聞きます。
これは柔軟剤に使われている蛍光増白剤や香料、色素、着色料、合成界面活性剤などの成分が肌に過敏に反応してしまい、かゆみを引き起こしている場合があるからです。
純石けん分99%の粉石けんを溶かして洗濯に使用することによってかゆみが出なくなる場合があるので、試してみてはいかがでしょうか。
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