顔がかゆくなるマラセチア菌とは?治療法と放置しているとどうなる?
顔がかゆくなっている原因は、マラセチア菌によるものかもしれません。
マラセチア菌は誰の肌にでも存在している菌ですが、これが顔がかゆくなる原因になってしまう場合があります。
この菌の存在をなくしてしまうということは出来ませんので、上手く付き合っていく必要があります。
そこで、顔がかゆくなるマラセチア菌とはどういったものなのかとその治療法について紹介します。
また、放置しているとどうなってしまうのかについても紹介します。
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顔がかゆくなるマラセチア菌とは?
マラセチア菌
顔がかゆくなる原因のひとつにマラセチア菌というものがあります。
マラセチア菌とはどういった菌かというと、真菌というカビの一種で、私たち人間の肌に常に存在している常在菌と呼ばれる菌です。
マラセチア菌は湿気と脂が好きな菌で、皮脂を脂肪酸に代謝し、肌を弱酸性に保つ働きをしてくれていますので、皮膚を乾燥や刺激から守るためには必要な菌でもあります。
しかし、皮脂が多くなり、高温・多湿・多汗・不潔などの条件が揃うと、マラセチア菌が異常発生しやすくなります。
マラセチア菌が異常発生することによって、様々な皮膚炎を引き起こし、顔がかゆくなってしまうのです。
ニキビと勘違い
マラセチア菌は頭皮にも発生しやすい菌です。
毎日ちゃんと髪を洗い、頭皮を清潔に保っているのに頭がかゆいのでしたら、乾燥が原因の場合もありますが、マラセチア菌のせいかもしれません。
また、マラセチア菌はニキビと勘違いされやすいです。
マラセチア菌は、ニキビのように自然治癒することはあまりありません。
ニキビはアクネ菌によるものなので、ニキビ対策商品もアクネ菌対策で作られているがほとんどです。
これを使用しても一向に改善しない場合、マラセチア菌の可能性が高いです。
マラセチア菌が異常発生するとどうなる?
マラセチア毛包炎
顔がかゆくなる原因にもなりえるマラセチア菌。
異常発生し、顔がかゆくなると次に毛穴が炎症を起こしてしまうことがあります。
これをマラセチア毛包炎といいます。
マラセチア毛包炎は、ニキビと違い、若年層だけでなく、中年層まで幅広い年齢層で男女を問わず、顔や頭皮のほか、背中・肩・二の腕・胸などにもよくみられる症状です。
症状・治療
小さなニキビが群生しているようにブツブツが出来てしまい、赤くなります。
かゆみは軽いことがほとんですが、まれに我慢出来ないほどの強いかゆみが発生してしまう場合もあります。
マラセチア毛包炎は、自然治癒しにくく、肌を清潔に保ち、抗真菌剤を使わないと治りません。
皮膚科で抗菌剤を処方してもらう必要があります。
マラセチア菌の治療とは?
抗菌剤
自然治癒しにくいので皮膚科に行って治しましょう。
皮膚科では抗真菌薬を処方してもらうことが多いでしょう。
薬を使ってマラセチア菌を殺すことによって1~2か月程度で治ることが多いようです。
洗顔
マラセチア菌は、一度治したとしても肌を不潔にしているとすぐに再発してしまう厄介な存在です。
なので、洗顔がとても重要となります。
洗顔料はマラセチア菌の異常発生の原因である皮脂の過剰分泌を抑えることが出来る保湿効果の高いものを使用してください。
また、肌トラブルを起こさないよう低刺激なものにしましょう。
洗顔の仕方は、キメ細かく泡立てた泡で、指で顔を擦らないように顔の上で転がすように優しく洗顔しましょう。
保湿
マラセチア菌の異常発生は、皮脂の過剰分泌が影響していますので、化粧水による保湿で皮脂の分泌量増加を防ぎましょう。
アルコールなどの刺激成分が使用されていないものを使用してください。
付ける時、コットンは使用しないようにしてください。
コットンの繊維が刺激になる可能性があるので、叩かないで手のひらで押し付けるように付けるようにしましょう。
生活習慣
特に食生活は見直しましょう。
皮脂の分泌を増やすものは極力控えるようにしましょう。
脂の多いお肉や甘いお菓子・スイーツは控えるようにしましょう。
マラセチア菌を放置しているとどうなる?
脂漏性皮膚炎
マラセチア菌が異常発生し、顔がかゆくなっているのを放置しているとどうなってしまうのでしょうか。
マラセチア菌の異常発生を放置していると脂漏性皮膚炎という湿疹が発症します。
脂漏性皮膚炎になるとかゆみだけでなく、皮膚が荒れてカサつき、ベラベラとはがれてくる場合があります。
脂漏性皮膚炎は、慢性化したり再発を繰り返すことの多い症状で、治すのが難しくなります。
治療
マラセチアの増殖を抑えるための抗真菌薬が基本となり、炎症を抑えるためのステロイド外用薬も使用することが多いです。
これに加え、かゆみの強い場合には、抗ヒスタミン剤(内服)やビタミン剤(内服)もあわせて使用することになります。
治ったと思ったら、再発するのでしっかりと完治するまで薬の使用を止めないなどが重要となります。
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