汗をかくと蕁麻疹(じんましん)が出るのはなぜ?原因と対策
汗をかくと蕁麻疹(じんましん)が出ることがあります。
汗をかいたり、汗をかきそうになると蕁麻疹が出て、頭や背中、腕や足、おしりなど体のありとあらゆるところがかゆくなることがあります。
これはなぜなんでしょうか。
汗をかくと蕁麻疹が出るのはなぜなのか、その原因と出た場合の対策について紹介します。
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汗をかくと出る蕁麻疹とは
コリン性蕁麻疹
蕁麻疹(じんましん)には様々なものがあり、出る原因も様々ですが、汗をかくことによって出現する蕁麻疹があります。
その代表的なものがコリン性蕁麻疹(こりんせいじんましん)です。
コリン性蕁麻疹は、運動やお風呂、ストレスなどによって汗をかいたり、汗をかきそうになると出ることが多い蕁麻疹です。
10~30代に多くみられる蕁麻疹です。
小さい赤い発疹が多く出て、わずかな腫れ、かゆみを伴う蕁麻疹です。
汗をかくことで出るものなので、汗腺のあるところにはどこにでも出ます。
出やすい人の場合、ちょっと歩いたりして体が温まるだけでかゆくなってしまいます。
人によっては、かゆいだけにとどまらず、チリチリとした痛みを伴う場合もあります。
コリン性蕁麻疹の症状は、長時間出ていることはなく、30分もすれば、長くても1時間くらいで治まる事が多い蕁麻疹です。
温熱蕁麻疹
コリン性蕁麻疹と間違われる蕁麻疹に温熱蕁麻疹(おんねつじんましん)というものがあります。
温熱蕁麻疹は、汗をかくというよりもお風呂で湯船に浸かったりなど、体を気温の低いところから高いところへと環境に変化が起きることによって引き起こされる蕁麻疹です。
コリン性蕁麻疹は蕁麻疹の部分に熱を持つということはほとんどないのですが、温熱蕁麻疹の場合、40℃~50℃前後の高い熱を帯びるという特徴があります。
また、コリン性蕁麻疹のように1時間くらいで治まるという事はあまりありません。
汗をかくと蕁麻疹が出る原因
汗をかくと蕁麻疹が出るコリン性蕁麻疹の原因は、「アセチルコリン」という神経伝達物質が放出されるからです。
私たちの体は、運動や入浴などにより体の体温が上がると交感神経が活発な状態になります。
汗をかくのは上がった体温を下げ、活発になった交感神経を落ち着かせるためです。
交感神経を落ち着かせるためには副交感神経に働きかける事になるのですが、この副交感神経に伝達してくれるのが皮膚の内部にある交感神経の末端で、汗腺を刺激するアセチルコリンなのです。
伝達してくれるのでアセチルコリンは、神経伝達物質と言われています。
アセチルコリンがなんらかの障害によって体内に溜まってしまうことで炎症を起こしてしまうと蕁麻疹が出てしまうのです。
汗をかくと蕁麻疹が出る時の対策
コリン性蕁麻疹は汗をかくと蕁麻疹が出るので、こまめに汗を拭き取るようにしましょう。
なるべく汗をかかないようにすることも対策のひとつです。
症状がひどければ皮膚科で薬を処方してもらいましょう。
抗ヒスタミン剤が一般的ですが、蕁麻疹というものは、人によって症状が違っていたり、体質などによっても違いがあるので、改善されない時はお医者さんに診てもらうことが大切です。
>>顔がかゆくなるマラセチア菌とは?治療法と放置しているとどうなる?
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