台風が来ないと困るのはなぜ?台風のメリットとデメリットとは?
台風といえば、雨風がすごいのでできれば来てほしくないと考えますよね。天気予報でもどちらかというと悪いニュースとして報道されますもんね。
しかし、あまり知られていませんが、実は台風が来ないと困ることもあるのです。
そこで、台風が来ないと困るのはなぜなのかと台風のメリットとデメリットについて紹介します。
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台風が来ないと困るの?
生態系にも影響
自然現象の一つとして知られている台風には、日本の水不足を防ぐ大きな役割を持っています。海・川の生態系を維持するにために台風はなくてはならないものなのです。
なぜなら、台風の大雨によってたくさんの土砂が海に流れ込みその小石に魚が卵を産みつけるからです。もちろん、海中を撹拌するので深海にいる生物に酸素が行き渡ります。
台風が来ないと困るのはサンゴです。死んでしまうからです。
台風の強い風によって、海面付近の温かい水と深くの冷たい水がかき混ぜられて、海面付近の水温を下げてくれます。台風が来ないと海水温が上がってしまうのでサンゴは白化現象が進んでしまうのです。
この影響でサンゴをすみかとしていた生物が減ってしまうので、この生物を食べることで生きていける魚たちにも影響が及ぶことになります。
このように、台風は私たち人間だけでなく、生物の命にもかかわる貴重な自然現象だということが理解できます。
来ないと困る地域
台風が来ないと困る地域は東京や大阪などの大都市です。そのわけは、都市開発で自然が減少したことで山・森に水を溜めることが出来なくなったからです。
また、水を溜めるために必要なダムも他県に比べると少ないので台風が来ないとすごく困ります。
また、どの地域でも水不足になれば農作物に被害が出ます。過去には台風が少なかったりなどの影響による水不足で、農作物の被害が約1400億円出た年もありました。
台風のメリットとは?
台風が来ることによるメリット
上記で紹介した通り、台風が起こると、大量の雨による水資源を確保することができます。雨が降らないとダムに水がたまらなくて水不足が深刻化しますが、台風が来るとダムの水が一度にたくさん貯まるので水不足の解消につながるというメリットがあります。
台風の規模にもよりますが、台風が通り過ぎた後、ダムの貯水量を5000万トン以上も回復させる力を持っていると言われています。
ほかにもあるメリット
台風が来ることで海水が風によってかき回されて、海の深い部分にも酸素が行き渡ります。このことによって生物にとって住みよい環境が整い、水温が上がりすぎることも防げるので海の生態系を維持することにつながります。
台風は、浄化作用や海水の温度上昇を抑える効果もあります。また、温帯地方は放っておくと冷えてしまいますが、台風が来ることで赤道周辺のエネルギーを温帯地方に供給できるというメリットがあります。
台風のデメリットとは?
台風が来ることによるデメリット
台風が来ることによるデメリットは何?というアンケートをとると一番多いのが、公共交通機関が乱れることが挙がってきます。台風が来ることで電車やバスの運休や遅延、飛行機の欠航や遅延の可能性があります。
公共交通機関への影響によりお店に商品が届かなくなり、物不足が発生することもありますね。また、台風による水害で農作物などに影響がでて商品が少なくなったり、価格が上がったりというデメリットも起こります。
生命の危機も
台風によって自動車やアパートが水没したり、電気や水道やガスが1週間程度止まったりする可能性もあります。
また、大型の台風が上陸すると家の瓦が飛ばされたり、家屋が倒壊する場合があります。外にいて飛んできたものにぶつかって怪我をしたり、場合によっては命を落としてしまう可能性もあります。
台風が来ることによるデメリットは様々ですが、心理的にも嫌と感じる方がほとんどですね。しかし、来ないと困るものでもあるのが悩ましいですね。
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