甘い栗(クリ)が食べたい!栗の糖度を上げる方法
秋の味覚といえば栗(クリ)!
暑い夏が終わり、少しずつ涼しくなってくると栗がおいしい季節になりますね。
秋になったら、やはり一度は美味しい栗ご飯を食べたいですよね。
スポンサーリンク
しかし、栗は生のままだとほとんど甘さを感じません。
そこで栗の甘さが増す方法について調べてみました。
生の栗は甘くない
秋を代表する味覚のひとつである栗(クリ)は、栄養の面でも非常に優れている食材なんです。
食物繊維はサツマイモ以上で、バナナよりも豊富なカリウムを含み、100gに含まれているビタミンCの量はグレープフルーツとほぼ同じ33g。
そんな素晴らしい食材である栗なんですが、中はデンプンがぎっしり詰まっていて、生のままだとほとんど甘さを感じません。
栗の中にはアミラーゼという酵素が存在していて、暖かくなると活発に働き、デンプンの鎖を切って甘い糖を作ってくれます。
しかし、アミラーゼは寒いと働かず、常温では動きが鈍くあまり糖が作られません。熱くなりすぎても糖が作られなくなります。
アミラーゼが働きやすい温度は40℃~70℃の間で、この温度帯をなるべく長くゆっくり通過させることでアミラーゼがより長く働いてより糖をたくさん作ってくれます。
糖度を上げる方法
栗(クリ)の糖度を上げるためには、栗の中にあるデンプンを糖分に変えるアミラーゼが活発に働くようにする必要があります。
そこでアミラーゼを活性化して栗の中の糖度を上げる調理方法をご紹介します。
①土鍋の中に水を入れて、その上に蒸し皿を置いて熱してください。
土鍋を使うのは遠赤外線効果があるからです。
②お湯が沸いてきたら、蒸し皿の上に栗を置いてください。
③土鍋のフタをして1分間ほど経過したら、火をとめて10分間ほど蒸らしてください。
10分間ほど蒸らすことで、土鍋の遠赤外線効果により栗の中のアミラーゼが活性化して糖分が多く作られます。
④10分経過したら再び熱してください。中火で50分ほど蒸せば糖度が上がった栗の出来上がりです。
冷蔵庫で糖度を上げ状態を保つ
栗をすぐに食べないのなら冷蔵庫で0℃貯蔵をすると少しずつ糖度が増していきます。3日で倍になり、30日で4倍程度の糖度になります。
この時の注意点としては、栗が乾かないようにポリ袋などに入れておくことです。
しかし、増した糖度は少しずつ下がり始めます。これは栗が糖をエネルギーとして消費してしまうからです。
糖度が高くなった状態で-25℃以下で保存するとその状態を保つことができます。
まとめ
栗は栄養の面でも非常に優れている食材。
生のままだとほとんど甘さを感じない。
栗の糖度を上げるには、栗の中にあるデンプンを糖分に変えるアミラーゼが活発に働くようにする。
0℃貯蔵をすると3日で倍になり、30日で4倍程度の糖度になる。
スポンサーリンク
スポンサードリンク&関連コンテンツ