壁紙のカビを除去する方法|エタノール・重曹・酢を使った方法
壁紙にカビが生えてしまった、これは特に梅雨になると多く発生することですが、密閉性の高い日本のマンションなどの壁紙では、年間を通して起こりえる現象となっている壁紙のカビの発生。
そこで、生えてしまった壁紙のカビを除去する方法として、エタノール・重曹・酢を使った具体的な方法について紹介します。
また、これらを使用しても、またすぐにカビが生えてくる場合にはどうしたらよいのかについても紹介します。
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壁紙のカビの除去にお風呂用はOK?
塩素系は危険
壁紙のカビを除去するには、住居用洗剤のコーナーで市販されている一般的なカビ取り剤を壁紙に吹きかけて使用すればいいのでは?
こう思っている方もいるかもしれませんが、市販で売られているカビ取り剤のほとんどが、お風呂用となっており、水場で利用することを前提とした塩素系のものなので、基本的には壁紙には使えません。
使用すると有毒なガスの発生や壁紙の変色などが懸念されます。
そこで壁紙のように水回りではないカビの除去には、消毒用のエタノールや重曹を使うといいですよと以前こちらで紹介しました。
>>壁紙のカビの掃除方法とは?カビ取り剤の種類と注意点
今回は具体的な壁紙のカビを除去する方法をエタノールと酢に分けて紹介します。
壁紙のカビを除去する方法 エタノール+重曹
手順
①まず壁紙に生えたカビに塗る重曹ペーストを作ります。
これは簡単に作れ、重曹に水を加えるだけです。
水っぽくなってしまうと壁紙に塗った時、垂れるのでペースト状になるように少しずつ水を加えて作ってください。
カビの黒い斑点を除去するために漂白剤を使います。
出来上がったペーストに酸素系漂白剤(顆粒)を加えてください。
②雑巾や脱脂綿などに消毒用エタノールを染み込ませ、胞子が飛ばないように塗りつけます。
その後、カビを綺麗に拭き取っていきます。
消毒用エタノールで取れないカビはメラミンスポンジを使って擦ってください。
メラミンスポンジは、100均などで購入したもので大丈夫です。
スポンジで擦ると、消しゴムのようにカスが出ます。
そのカスにはカビが混ざっているので、掃除機で吸い取るなどしてください。
メラミンスポンジを使ったら、再び消毒用エタノールで拭きましょう。
③消毒用エタノールで拭いた壁紙が乾燥したら重曹ペーストをカビに塗ります。
塗ったらラップをかけて2~3時間放置しておいてください。
重曹ペーストを壁紙に塗ることで、カビの餌になる食べカスやハウスダストなど様々な汚れを分解してくれます。
2~3時間後、重曹ペーストをよく拭き取ってください。
最後に乾拭きをして終了です。
消毒用エタノール
消毒用エタノールは、殺菌力が高くて、カビ菌を死滅させることができますが、引火しやすいという性質があります。
なのでエタノールを使用したら、完全に乾くまで、火などは使わないようにしてください。
消毒用エタノールはドラッグストアなどで販売されていますが、購入の際、気をつけほしいことがあります。
それは必ず消毒用エタノールを購入してください。
ドラッグストアなどでは、消毒用エタノールのほかに無水エタノールというものも販売されています。
無水エタノールとは、99%がエタノールですが、こちらだと殺菌力がありません。
水分を含んでいないエタノールには殺菌力がないので、エタノールを80%に薄めた消毒用エタノールを購入してください。
壁紙のカビを除去する方法 酢+重曹
手順
酢を使った壁紙のカビを除去する方法は、基本的に「エタノール+重曹」のエタノールのかわりに酢を使うことになります。
壁紙のカビを除去する酢スプレーを作ります。
作り方はとても簡単で、水1に対して、1/2のお酢を加えるだけで完成です。
出来た酢はプラスチック製の容器に入れてください。
酢なので鉄製のものに入れてしまうとサビてしまいます。
吹きかけると当然ですが、酢のあの独特のツーンとしてニオイがしますが、数時間で消えてしまいます。
酢を使うメリット
小さい子供さんがいたり、ペットがいるご家庭では体に優しい酢は安心して使えるというのが最大のメリットとなります。
万が一子供さんが口に入れたり、ペットが舐めてしまっても安心です。
お風呂用のような塩素の臭いもありませんので、使用後、気分が悪くなることもありません。
掃除に向く酢・向かない酢
壁紙のカビを除去するのに酢を使用する場合、酢なら何でも良いというわけではありません。
掃除に向く酢とそうでない酢があるのです。
壁紙のカビを除去するのに使うのでしたら、安価な醸造酢やホワイトビネガー(アルコール酢)がオススメです。
赤ワインビネガーなど色のついた酢は向きません。
ほかにも米酢や果実酢、うまみの強い調味酢と呼ばれるものも向きません。
壁紙のカビを除去してもすぐに生えてくる場合
壁紙ではない
壁紙のカビをエタノール+重曹、もしくは酢+重曹で除去できたとしてもすぐにカビが生えてくる場合があります。
これは壁紙に問題があるのではなく、その下地に問題があると考えるべきでしょう。
古い団地などでは、コンクリートに直接壁紙を貼っているところが多いですし、壁が結露してカビが生えてしまっている場合もあります。
業者に依頼
このような状態だと壁のカビをしっかりと処理する必要があります。
これは個人では難しいです。
しっかりとカビを処理しないとわざわざ壁紙を剥がし、処理をして再び壁紙を貼ったのに、またカビが生えてきたなんてことにもなりかねません。
リフォーム業者などに依頼して完全に処理をしてもらう方が賢明です。
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