壁のカビの取り方と防ぐポイント 黒カビとはどのようなカビ?
壁にカビが生えてしまうと、なかなか取れませんね。
壁に生えるカビって、カビの中でも落としにくいものなんです。
お風呂場で使うカビ取り剤を部屋で使うのには、臭いがきついですし、すぐに臭いが消えないので気分が悪くなってしまう人も多く、おすすめできません。
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壁のカビのほとんどが「黒カビ」なのですが、これはどのようなカビなのか?
壁のカビの取り方と防ぐ重要なポイントとあわせて紹介します。
壁のカビはほとんどが黒カビ
壁に生えるカビというのは、ほとんどが黒カビです。
古い建物の壁に生えやすいと言われているので、今お住まいの建物が古い方は注意が必要です。
黒カビは結露の多いところに生えるカビとしては代表的な菌種なので、梅雨時期になると生えやすいです。
黒カビは壁だけではなく、衣類や野菜、ケーキなど食品にも生えます。
カビ毒を生産するということはないのですが、喘息やアレルギーの原因になるとされています。
よって黒カビに覆われた壁の家に住むなんて健康的とはいえませんね。
黒カビはアルコールなどの消毒剤に弱く、耐熱性もあまりないので、比較的除菌しやすい種類のカビです。
ただし、奥深く菌糸が入り込んでいる場合が多いため、表面だけ菌体を除去しても、しばらくするとまた繁殖して黒い汚れとして目立ってきてしまうことがよくあります。
しっかりと除去しないといけないため、カビの中でも落としにくいものといわれます。
壁のカビの取り方
壁のカビを取るには、お風呂場用のカビ取り剤は使用しないようにしましょう。
室内の壁に使ってしまうと、臭いがなかなか消えませんし、拭い切れなかった成分がカビを呼び、カビが生えていた範囲をさらに広げることも多々あるからです。
壁におすすめなのは、消毒用のエタノールです。
エタノールを脱脂綿等に含ませて、胞子が飛ばないように塗りつけます。
その後、スポンジで軽くこすって拭き取ります。
再びエタノールを塗っておくと壁のカビが死滅します。
エタノールなどを使ったカビ取りの方法についてはこちらで詳しく紹介しています。
>>壁紙のカビを除去する方法|エタノール・重曹・酢を使った方法
エタノール以外におすすめなのが、乳酸を利用したもの(乳酸、過酸化水素、界面活性剤)です。
乳酸を使ったものは匂いも少なく、安全性も高いのでおすすめですが、洗浄力は弱まります。
あとは逆性石けんです。
広範囲の場合は逆性石けんが経済的です。
逆性石けんはプラスに帯電しているので、マイナスに帯電するタンパク質やセルロースが主成分のカビの細胞表面に強く吸着してくれます。
そして、タンパク質やセルロースを変質させて細胞の構造を破壊し、殺してくれます。
壁のカビを防ぐ重要なポイント
壁のカビを防ぐ重要なポイントは、湿度を下げて水分を与えないことです。
カビは湿度が65%以下だと発育が困難になるからです。
そもそもカビが生えてしまう主な原因は、湿度・温度・栄養の3つが揃う環境で繁殖するからです。
ということは、この3つが揃わないようにすればカビは防げます。
カビが繁殖するのに好む温度は20℃~30℃といわれています。
実際には50℃ほどでもカビは繁殖できますので、温度でカビを防止するのは困難です。
カビの栄養となるものを断ち切ってしまう環境を作り出して私たちが生活するのも困難でしょう。
そうなると有効なのが湿度となるわけです。
カビが活発に増殖する湿度は70%以上といわれているので、出来れば60%以下となる環境を作り出しましょう。
>>畳のカビ取りを簡単におこなう方法とは?予防はどうすればいい?
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