疲労感の症状、末梢疲労と中枢性疲労とは?うつ病との関係とは?
疲労感は、大きく分けて末梢疲労と中枢性疲労という症状に分類できます。
中枢性疲労は、その原因がうつ病だと診断されることもあります。
うつ病による疲労感はとても強いものです。
うつ病による疲労感の症状として、体が全く動かず無反応になることさえあります。
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そこで、疲労感の症状である末梢疲労と中枢性疲労とはどういったものなのかを紹介します。
また、これらとうつ病との関係についても紹介します。
疲労感の症状、末梢疲労と中枢性疲労
疲労感は、大きく分けると筋肉などの疲労である末梢疲労と精神的疲労である中枢性疲労という症状があります。
末梢疲労は、
運動を続けたときに起りやすい筋肉などの疲労
のことで、これは十分な休息ととったり、しっかりと睡眠をとることで回復できる疲労です。
それに対して、精神的疲労である中枢性疲労は
脳が疲れを感じている状態となります。
中枢性疲労はうつ病との関係が深いです。
疲労感が続く場合に検査をしても特に異常が見つからない。
そこでもっと詳しく血液検査や内臓の検査などを行い、それでも特に異常がみられない場合に精神科や心療内科を紹介されることがあります。
そこではじめて、中枢性疲労の原因がうつ病だと診断されることがあります。
疲労感がある時はまず内科を受診してください。
内科を受診して筋肉などの疲労でない原因が考えられるようでしたら、精神科や心療内科に行き、再び検査をするということになるため、遠回りをしているように見えるかもしれません。
しかし、必ずしもそうではありません。
うつ病の治療をしていて、たまたま体の検査をしたら、うつ病の背景に糖尿病があることがわかったという例もあります。
なので、まずは体の病気を疑い検査を行うというのは、精神的疲労である中枢性疲労だと正しく診断されることに繋がるので、まず内科を受診しましょう。
うつで強い肉体的疲労感を訴える
うつの方というのは、
とても強い肉体的な疲労感
を訴えることが多いです。
これは何もしていないのにもかかわらず、強い疲労感を覚えたり、体が鉛のように重くて動けなかったり、全身に力が入らないなどといった訴えをすることが多いです。
このような症状は、悪化すると意識はあるにもかかわらず、体が金縛りにあったように全く動かず無反応になってしまうこともあります。
これを精神運動制止と言います。
うつでの疲労感により通勤などが困難になったり、日常の生活さえも支障が出てくる方も多いです。
うつで強い肉体的疲労感を訴えている方は、ちょっとしたことでも異常に疲れやすく感じ、体を十分休めても疲労感が取れません。
うつで強い肉体的疲労感がある場合には、朝が辛いのですが、夕方になると元気になる傾向があります。
最初はあまりにも体が辛いので、どこか病気なんじゃないかと思い、検査を受けるのですが異常が見つかりません。
異常が見つからないのに肩こりや頭痛、吐き気、めまいなどの症状がみられます。
うつのイメージは精神的に落ち込んで無気力になるなどですが、
実際には病気かと思うような体の異常が先にあらわれる
ことの方が多いです。
このような状態というのは、実はすでに
軽いうつになっている可能性が高いのです。
しかし、それに気付かず、年齢による疲れだとか睡眠不足による疲れだと思っていて、いずれ回復するだろうと放置してしまうことがほとんどです。
その結果としてうつの状態が深刻化してしまうのです。
自分はうつではないと思いたい気持ちもあり、なかなか病院に行かないことが手遅れをなることが多いので、たかが疲労などと侮らないことが大切です。
うつ病と疲労感の関係
うつ病と疲労感には関係があります。
うつ病というのは精神症状だけでなく、体の不調もあらわれます。
その代表的なものが疲労感なのです。
うつ病といえば、気分の落ち込みや憂うつな状態などの抑うつ気分と呼ばれる症状の精神症状が主な症状ですが、実際には眠れなかったり、睡眠をとっても朝に疲れが残っていたり、体が疲れやすいといった疲労感が合わせてみられることがほとんどです。
うつ病で精神症状がほとんどないにもかかわらず、体の不調があらわれるのは、体の症状という仮面を被っているという意味から「仮面うつ病」と呼ばれます。
仮面うつ病は、様々な検査をしても特に異常がみつからず、その原因が実はうつ病ということが多いのです。
よってうつ病の改善が疲労感の改善につながります。
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