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腸閉塞が長期化したらどうなる?腸閉塞の癒着と過去の手術との関係

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腸閉塞になってしまったら、放置していて自然に治るということはありません。

腸閉塞の治療は初期でしたら点滴等で済むこともありますが、長期化するとそうはいきません。

また、腸閉塞には癒着という問題があります。

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癒着は過去に受けた手術の影響が大きいといえる症状です。

そこで腸閉塞の治療期間と急性の腹症と腸閉塞の関係について紹介します。

また、腸閉塞の癒着は手術が原因によっても起こるについても紹介します。

腸閉塞の治療 長期化したらどうなる?

腸閉塞の治療は、症状が軽い場合でしたら、まず食べ物や飲み物の摂取を止め、胃腸を休めます。

そして十分な点滴による栄養と水分の補給を行い、電解質異常を正常化させます。

場合によっては嘔吐の予防や腸の内容物が原因となって様々な症状を引き起こさないようにするため、鼻から胃や小腸にチューブを入れ、腸の内容物を取り除くこともあります。

腸閉塞でも症状が軽いのは、腸管が麻痺を起こし、食べ物や飲み物の流れが止まってしまう状態と腸管の閉塞のみで血行障害がないものです。

このような状態の場合、
腸管運動を促進させるために、薬による治療が効果的
なので行なわれます。

また、こうした治療ができるのは緊急を要さない腸閉塞になった場合に限られ、しかも一週間程度までです。

それ以上長期化した場合には
手術の必要があります。

腸閉塞と急性の腹症

腸閉塞は急性の腹症を起こす病気のひとつです。

急性の腹症というのは、急激な腹痛が起こり、緊急の手術の適応か否かの判断が要求される症状のことです。

腸閉塞は腹痛の手術のなかではとても頻度の高い病気で、急性虫垂炎、いわゆる盲腸に次いで多いです。

急性の腸閉塞で多いのが腸の癒着とヘルニアです。

この2つで急性の腸閉塞の約70%を占めるといわれています。

腸の癒着は腹部を切る手術を行った場合、術後の癒着によって腸閉塞が起こるものです。

ヘルニアは腹壁ヘルニアと呼ばれ、腹の壁の弱い部分から腹のなかの内臓が腹膜に包まれたまま脱出する状態のことです。

一般的なものは、腹壁瘢痕(ふくへきはんこん)ヘルニアと呼ばれ、腹部の手術の傷の部分に見られます。

ヘルニアの突出は多くの場合、腹部の力を抜いたりすることで自然に元に戻りますが、突出したままで元に戻らなくなることもあります。

この腸が戻らない状態の場合には腸閉塞となります。


腸閉塞の癒着は手術が原因?

腸閉塞の癒着はお腹を切る手術が原因がほとんどです。
過去に虫垂炎・胃・胆石・大腸の手術などの何かしらお腹を切る手術をした方はそれが腸の癒着を招くことがあります。

私たちの体は、傷を縫う手術をした時、約一週間後に抜糸をすることが多いのですが、なぜ糸を抜いても縫った傷口は開かないのでしょう。

それは体が傷つくと、それを修復しようと血液が固まり、細胞が集まって傷を塞いでくれるからなのです。

実はこれと同じことがお腹を切る手術をした時、臓器に微細な傷がついてしまうので、それを修復しようとして起きるのです。

これが起きることによって腸と腸などがくっつく癒着が起きるのです。

癒着による腸閉塞は、お腹を切る手術をした方はその後、何回も起こす方もいますし、一生起きない方もいます。

起きる程度は
以前に受けた手術の病気によってだったり、個人個人の体質によって違いがある
と言われています。

しかし、最近では術後の癒着は減ってきています。
その理由は腹腔鏡手術の普及です。

腹腔鏡手術だとお腹に約1cm前後の小さな傷を何カ所か付けて穴を開け、そのうちの1つの穴から腹腔鏡を挿入して腹部の中をテレビモニターに映し観察しながら、何カ所か開けた別の穴から、鉗子という細いマジックハンドの様な器具を使って手術をします。

この手術だと傷が小さく、痛みが少ないですし、回復も早いのです。

腹腔鏡手術だと大きく開腹して腸を外気にさらし、腸を手で触るということもないので、術後の腸の回復が早いですし、腸の癒着による腸閉塞になる可能性が極めて低くなります。

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