腸閉塞は癌でなることも 腸閉塞と胃癌・大腸癌・卵巣癌
腸閉塞は過去にお腹を開く手術をした方が起こしやすい病気なのですが、癌によっても起こします。
癌は胃腸系でなることが多いので、腸閉塞を併発したり、後に腸閉塞になったりと腸閉塞が起こる原因も様々です。
癌による手術が原因の場合もあれば、癌による腫瘍が腸を圧迫して腸閉塞を引き起こす場合などがあります。
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癌によって腸閉塞になることもある腸閉塞と胃癌・大腸癌・卵巣癌、それぞれについて紹介します。
腸閉塞と胃癌
癌によって腸閉塞になることもあるのですが、胃癌の場合は、
胃癌手術の合併症
として腸閉塞になるというほうが正しいです。
胃癌の手術をした後、傷が治癒するまでの過程において、腸の癒着が起きてしまうことがあり、腸閉塞になってしまうのです。
腸閉塞は腸の癒着によって起こるのですが、胃癌の手術を行ったことにより、腸管に微細な傷がつきます。
これを完全に防ぐことはかなり難しいです。
この微細な傷を人間の治癒能力が働いて修復しようとする過程で、本来離れているべき大腸や小腸などの組織がついてしまうのです。
胃癌の手術をした方で、その後、腸閉塞に悩まされる方も少なくありません。
胃癌がせっかく治っても、今度は腸閉塞の手術を余儀なくされる方も多いのです。
また、この腸閉塞の症状はいつ出るのかは個人個人で違います。
手術後、それほど経過しないでなる方もいますし、10年以上後に出る方もいます。
なかには癌が再発して腫瘍が大きくなって腸を圧迫し、腸閉塞を起こすこともあります。
胃癌手術後の腸閉塞対策は、退院後の生活の質を上げるためにも必要不可欠なことです。
なるべく腸閉塞を起こさないようにするには、食事が大事です。
腸の通過障害を起こさないためにも胃癌の手術後は、何年経っても決して暴飲暴食をしないようにしましょう。
腸閉塞と大腸癌
腸閉塞は大腸癌が発生する主な原因である
ポリープが大きくなることにより、腸を圧迫してなることがあります。
大腸癌による腸閉塞は高齢者の方に多くみられます。
大腸癌によって食べ物や飲み物が通る腸の通り道を狭めてしまうことによって、まず排便が思うようにいかなくなります。
行き場を失った内容物が逆流して、嘔吐を起こすこともあります。
酷くなると腸管に穴が開いてしまうことがあります。
こうなると腸液が腸の外である腹腔という所に流れ出て、腹膜炎を起こしてしまいます。
こうなると手術が必要となり、手術をすることによって胃癌同様に手術の後、腸の癒着が起きる腸閉塞になることもあります。
腸閉塞は急激な腹痛が現れることがあり、必ずしも徐々に悪化していくのではありません。
そのため、緊急の手術が必要なことも多い症状なのですが、原因が大腸癌である場合もあるということです。
腸閉塞だと思ったら癌だったということもありえるのです。
腸閉塞と卵巣癌
腸閉塞と卵巣癌はあまり関係がなさそうですが、
卵巣癌によって腸が圧迫されることがある
ので腸閉塞を引き起こす原因となり得るのです。
また、卵巣癌に限りませんが、胃癌や大腸癌同様に手術によって、その後腸の癒着を起こし、腸閉塞になる方もいます。
特に子宮まで取り除くような大規模な手術を受けた方が、食べ過ぎや暴飲暴食をしてしまうと、腸管が詰まってしまい、腸閉塞になる可能性があるので注意が必要です。
卵巣癌で全身状態が悪く、余命が限られているような方は腸閉塞を患ってしまうことが多いです。
それゆえ、症状をうまく抑えることにより自分らしい生活を保つことが腸閉塞治療の主要目的となっています。
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