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腸閉塞で緊急な処置が必要な場合と合併症が起きやすい場合とは?

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腸閉塞はほとんどが症状の軽いものですが、場合によっては急激に全身の状態が悪くなり、意識障害や危篤になることもあり、緊急な処置が必要となる命にもかかわる病気とも言えます。

また、腸閉塞が起きた時にはお腹が痛くなるわけですが、この痛みには主に2つあります。

そして腸閉塞は合併症を起こす危険がある症状でもあります。

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そこで腸閉塞で緊急な処置が必要な場合とはどのような時か?

腸閉塞にみられる2つの痛みの起き方と腸閉塞で合併症が起きやすいのはどのような場合なのかについて紹介します。

腸閉塞で緊急な処置が必要な場合

腸閉塞は症状によっては緊急な処置が必要な場合があります。

腸閉塞のほとんどは、過去にお腹を開ける手術を行った方に
腸管の癒着が起きるもので血行障害はありません。

ほとんどの場合、絶食によって改善します。

腸閉塞により、腸に酸素や栄養を送っている腸の管膜が締め付けられることがあります。

このような状態になると血行障害を起こし、このままでは腸管が壊死する恐れがあるため
緊急な処置が必要になります。

この状態は急激に激しい腹痛を起こし、場合によってはショック症状も起こしてしまい、全身状態が急速に悪化する事がある危険な状態です。

そして発熱や頻脈などの全身症状を伴い、早期からショック状態に陥ることもあるので、緊急な処置を行う必要があります。

腸閉塞にみられる2つの痛みの起き方

腸閉塞が起きた時の腹部の痛みには主に2つあって、
痛みの強弱が繰り返されるケースと急に激痛が起こり、それが絶え間なく続くケースです。

痛みの強弱が繰り返されるケースというのは、腸の内容物の通過障害が生じた場合です。

食べ物の通過がうまく出来ないために起こっています。

腸の内容物が上に上がると嘔吐することもあります。

嘔吐物は胆汁を含み、酷くなってくると嘔吐物の臭いが下痢のような臭いや色となります。

食べ物の通過が出来ないため、腸管は腸液で拡張して、ガスが充満しているからです。

急に激痛が起こり、それが絶え間なく続くケースというのは、腸が何かしらの原因で締め付けられたからです。

この状態はショック状態になったりすることもあり、早急に処置が必要となる場合がほとんどです。


腸閉塞と合併症

腸閉塞で合併症が起こるのは
緊急手術をした場合に起こりやすいです。

腸閉塞は腸管の閉塞と同時に腸間膜も同時に締め付けられることがあり、こうなると血行障害を起こし、腸管が壊死状態となりますので、激しい腹痛に襲われます。

症状が悪化すると
ショック症状を起こし全身の状態が急速に悪くなります
ので、緊急手術をする必要があるのです。

緊急手術だと事前に心臓や肝臓、呼吸機能などそれぞれの臓器の機能について十分な検査をしていないが状態で全身麻酔をかけることになります。

さらにショック症状を起こしている状態ですと危険性は通常よりもきわめて高くなります。

予定手術であれば手術前に食事はせず、胃腸内に食物が無い状態でおこなうのですが、緊急手術だと胃腸に内容物が残存しておこなうことが多く、麻酔導入のときに内容物が逆吐され気管の中に入り込んでしまい、
合併症として肺炎が起こり重篤となることがあります。

もうひとつ腸閉塞の合併症として通常の手術より起こりやすいものがあります。

腸閉塞の手術では、十分に腹腔内を洗浄した後にドレーンというものを留置しますが、局所的に細菌感染が起こり膿瘍を形成することがあります。

これが発熱の原因になることがあります。

これを遺残膿瘍といい、ドレーンの位置を変更したり、時には再手術でドレーンを入れ直したりすることがあります。

また、皮下脂肪にも細菌が感染し膿瘍形成をすることもあります。

このような場合には皮膚を再切開し排膿します。

このように腸閉塞による緊急手術というのは、通常の予定されている手術に比べると合併症が起こる可能性がどうしても高くなり、しかも重症化する危険性があります。

しかし、内科的治療では改善が無理な場合、手術をするしか改善の方法がないので、その事を十分理解して、受けることになります。

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