へそが臭い、膿が出る成人の場合の原因とワキガとの関係、改善策

へそが臭い、膿が出る、新生児だったらへその緒(臍帯)が取れたばかりで、そこに細菌が入り、臍炎や臍肉芽腫という病気になることがあります。
幼児以降の成人の方がへそが臭かったり、膿が出る場合というのはどんなことが考えられるのでしょうか。
成人の場合の原因について紹介します。
また、へそが臭いのは、実はワキガとも関係があります。
その理由とへそが臭い場合の改善策についても紹介します。
へそが臭い、膿が出る 成人の場合
へそが臭い、膿が出る、これが新生児ではない成人の方などの場合、長年の大量の垢がたまっていて臭い場合があります。
しかし、膿が出るということは、
尿膜管遺残症(にょうまくかんいざんしょう)
という病気が疑われます。
2014年12月30日に男子フィギュアスケートの羽生結弦選手がこの病気で緊急入院し、手術をしたので、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
尿膜管遺残症とは
胎児期には、へその緒から膀胱につながる尿膜管と呼ばれる管があります。
尿膜管は出生時に自然に閉鎖されるのですが、約2%の方が生後も閉鎖されずに残ります。
これを尿膜管遺残といいます。
尿膜管が残っていても何も症状が出ない方もいれば、羽生結弦選手のようになったり、へそが臭かったり、膿が出るといった症状になる方がいます。
症状・治療
尿膜管遺残症はほかにも患部が擦れると激痛が走ったり、体はだるく熱っぽくなったり、高熱が出たりします。
対処療法では再発する可能性が非常に高い病気のため、残っている尿膜管を摘出するのが根本的治療になります。
へそが臭いのとワキガは関係ある?
へそが臭いにおいはワキガと同じ?
膿は出ないがへそが臭いといった場合、そのにおいはワキガと同じかもしれません。
実はへそが臭いのはワキガと関係があるのです。
ワキガというとワキからだけにおいが発生するものだと思われがちですが、実際はそうではありません。
ワキガが発生する原因は、アポクリン汗腺からの発汗です。
実はこのアポクリン汗腺はへその周囲にもあるのです。
そのためへそがワキガと同じにおいを発しているかもしれないのです。
これを「すそわきが」と呼びます。
「すそわきが」の判別
あなたが「すそわきが」かどうなのかは、へそのゴマの状態である程度判別できます。
すそわきがでない方はへそのゴマが乾燥しています。
しかしすそわきがの方の場合は、
水っぽくねっとりとしています。
これはへその周囲にあるアポクリン汗腺が発汗したことによって、水気を帯びているからです。
もちろん、水っぽいへそのゴマの方、全てがワキガ臭がするという訳ではありません。
ワキがワキガの方はへそも併発していることが多いので、気になる方は調べてみるとよいでしょう。
へそが臭いのを改善するには
へそが臭いのは「すそわきが」である可能性が高いです。
「すそわきが」を改善する方法について紹介します。
清潔に
まずはへそを清潔にすることです。
しかし、過剰に洗いすぎると皮膚の免疫機能が減退してしまう可能性があるので注意が必要です。
消臭効果のある石鹸やボディソープを使って、やさしく洗いましょう。
食事内容の見直し
へそのにおいに限らず体臭は食事内容にも影響されます。
香辛料、脂質、乳製品、卵、ジャンクフードは極力控えるようにしましょう。
肉や乳製品の摂取を控え、魚や野菜を多く摂取する食生活に変えましょう。
痩せる
太り気味の方なら、痩せることでへそのにおいが和らぐかもしれません。
皮下脂肪を減らすことで、アポクリン汗腺や皮脂腺の働きが活発にならなくなり、においを和らげる効果があります。
ストレスをためない
精神的なストレスはすそわきがには良い影響を与えません。
精神的にリラックスすることで、アポクリン汗腺や皮脂腺の働きが活発にならなくなります。
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