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肺炎の予防接種による副作用とは?効果や回数、費用は?

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肺炎の予防接種で副作用がみられることがあります。

薬の場合、副作用がつきものですが、予防接種においても副作用の心配はしなくてはいけません。

予防接種は薬ではないため、副作用ではなく「副反応」と言います。

しかし、一般的には、薬同様に副作用と呼ぶことがほとんどで、お医者さんも一般の方向けには、副作用と言う呼び方を使う場合がほとんどです。

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日常でかかる肺炎の原因菌となるもので一番多いのは肺炎球菌と呼ばれるものです。

そこで、肺炎の予防接種として一番多く行われている肺炎球菌の予防接種による副作用について紹介します。

また、肺炎の予防接種による効果や回数、費用などについても紹介します。

肺炎の予防接種による副作用

アナフィラキシー様症状
肺炎の予防接種による副作用として、一番怖いのはアナフィラキシー様反応です。

急速に進行して、呼吸停止やけいれん、意識消失が起こる場合があり、処置が遅れる生命にかかわることもある症状です。

「アナフィラキシー反応」とは、アレルギー反応で、あらゆるアレルゲンが原因になり得ます。

初めてアレルゲンと接触したときには、通常は生じなくて、2度目の接触で生じる可能性があります。

これに対して、「アナフィラキシー様反応」は、アレルギー反応ではないため、初めて物質に接触した時から起こることがあります。

接触したアレルゲンが直接の原因となるのです。

アナフィラキシー様反応とアナフィラキシー反応は、同様の症状がみられます。

血小板減少症
血小板の数が少なくなることです。
そのため、出血が止まりにくくなります。

皮膚の内出血や点状出血という皮膚に赤い小さな斑点がみられます。

また、ちょっとぶつけただけでも、ぽつぽつと青あざが拡がることがあります。

歯茎から出血したり、便や尿に血が混ざることもあります。

女性の場合、月経の出血量が増えることもあります。

その他の副作用
皮膚の感覚がおかしい感覚障害や知覚神経に障害が出たり、知覚過敏になったりする知覚異常がみられることもあります。

主に筋肉を動かす運動神経が障害され、両手両足に力が入らなくなるギランバレー症候群や広い範囲がぼんやり赤く硬くなって腫れ、熱が出る蜂巣炎(ほうそうえん)が起こることもあります。

多い副作用
肺炎の予防接種に限らず、注射による予防接種で起こることが多いものは同様にみられます。

ある程度の熱が出る場合があります。

注射した所に疼痛があったり、赤く腫れる、腫脹する、かゆくなる、頭痛などもみられる場合があります。

肺炎の予防接種を受けたら、副作用が出ないか、30分程度様子を見るのが望ましいです。

出来れば30分はそのまま医療機関に留まるようにしましょう。

肺炎は人から感染するの?潜伏期間は?高齢者が注意すべき肺炎とは?


肺炎の予防接種の効果

肺炎による死亡
肺炎で一番多い肺炎球菌は、抵抗力の弱い1歳までの乳幼児と高齢者の方が多く罹っています。

日本人の死亡原因として3番目に多いのが肺炎です。

肺炎で亡くなる方のほとんどが高齢者の方となっており、肺炎で亡くなった方の95%が65歳以上の方です。

肺炎の予防接種は、インフルエンザの予防接種と一週間ほどズラせば、同時期に接種することが可能で、高齢者の方の場合、入院を63%、死亡を81%減らすことができると言われています。

効果
肺炎の予防接種の効果は、高齢者の場合、5年は持続すると言われています。

予防接種1ヶ月後に最高値となり、徐々に効果は落ちますが、5年後でもまだピーク時の80%の効果があります。

乳幼児の場合、生後2か月目から接種が可能で、効果は2~3年持続すると言われています。

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肺炎の予防接種を受ける回数と費用

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回数
肺炎の予防接種は以前は1回しか接種出来ませんでしたが、現在では複数回の接種が可能となっています。

ただし、高齢者の場合、5年以内に再接種を行うと、接種部位の疼痛など副反応が強く出る恐れがあるため、また効果が5年は持続するため、1回目の接種から5年以上の間隔をあければ再接種可能となっています。

時期
肺炎の予防接種は、年間を通していつでも接種することが可能です。

しかし、他の予防接種を受けた場合は4週間、同時期に受けると効果が高いとされるインフルエンザの予防接種とは1週間ズラしてでないと接種できない法律があります。

ちなみにアメリカでは左右の腕にそれぞれ肺炎とインフルエンザの予防接種を同時に受けることが許可されていますので、いずれ日本でもそうなるかのしれませんね。

費用
原則として健康保険の対象外となりますので、全額自費となり、8000円前後が多いようです。

ただし、脾臓を摘出している方は健康保険が適用されます。

平成26年10月1日から、高齢者を対象とした肺炎球菌の予防接種は定期接種となりました。

例えば、平成28年4月1日から平成29年3月31日に65歳以上かつ年齢が5の倍数となる方(70歳、75歳、80歳…)は一部自己負担で接種を受けることができます。

一部自己負担の金額は自治体によって違いますので、お住まいの自治体に確認してみてください。

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