前立腺炎とはどんな病気で原因はなに?前立腺炎の検査方法
前立腺炎という病気、聞いたことがあるでしょうか?
男性だけが罹るものですが、あるデータによると全男性の半分が1回は罹ると言われている前立腺の病気なんです。
泌尿器科に駆け込む男性で多いのが、精巣や会陰(えいん)部、下腹部の周辺などに痛みや違和感があったり、トイレが近く、残尿感があるという症状です。
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このような症状は前立腺炎があるときによくみられるものなのです。
前立腺炎とはどんな病気で原因にはどのようなものがあるのか?
前立腺炎の検査方法について紹介します。
そもそも前立腺とは?
前立腺という言葉は聞いたことがあるが、どこにあって、どのような働きをしているのか、知らない人がほとんどでしょう。
そもそも前立腺とは何かというと、男性の膀胱の下にある生殖器のことで、女性にはありません。
場所は膀胱の出口、膀胱の下にあり、尿道を取り囲むような形であります。
前立腺はどのような働きをするのかというと、前立腺液という液を分泌し、それが精液の一部となります。
男性は前立腺がないと精子を作ることができません。
前立腺はまだわからないことが多い未知の臓器とも呼ばれています。
前立腺炎とはどんな病気?原因はなに?
前立腺炎とは、前立腺が大腸菌、クラミジア、弱毒性細菌などによって炎症を起こすことです。
30~40代の男性に多くみられます。
急性前立腺炎と慢性前立腺炎があり、尿道から前立腺に細菌が入り込み、前立腺が炎症してしまうのが、急性前立腺炎です。
症状としては、排尿痛、残尿感、頻尿などがあります。
症状が悪化すると血尿が出たり、膿が出ることもあります。
過去に前立腺炎になり、前立腺の炎症が慢性化しているものが慢性前立腺炎です。
前立腺炎の原因は、便のなかに普通にみられる大腸菌などのグラム陰性桿菌という細菌などが尿道を通って体内に侵入して、前立腺が感染してしまうことです。
尿道以外にも細菌が体内に侵入し、血管やリンパ管経由で感染してしまうこともあります。
ほかには長い時間座っていたり、車などに乗っていることで前立腺を刺激してしまい、前立腺炎を起こす方もいます。
また、ストレスによって前立腺炎が発症している方が増えている傾向にあります。
疲労や飲酒、冷えなどによる体の抵抗力低下も原因になると考えられています。
病院でおこなう尿道膀胱鏡検査やカテーテル操作、前立腺がん診断の検査や処置が原因となり前立腺炎を引き起こす場合もあります。
第3章:前立腺炎の検査方法
前立腺炎の検査方法は、症状に関われず尿検査をおこないます。
尿検査で白血球、細菌、膿が確認できれば、前立腺炎だと診断されます。
次に血液検査で炎症反応がわかりますので、細菌感染による炎症があるかを調べます。
前立腺炎かどうか一番よくわかる検査方法は、肛門に指を入れて、前立腺をマッサージし、前立腺分泌液を採取する前立腺分泌液の検査です。
肛門に指を入れ、直腸診して前立腺に痛みがあれば前立腺炎と診断します。
正常の方は前立腺に痛みはありません。
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