大豆イソフラボンの効果とは?サプリでの摂取は良くない?
大豆イソフラボンが注目されています。
その理由は年齢と共に減ってしまう女性ホルモンの代わりになるからです。
具体的にはどのような効果が得られるのでしょうか?
そこで、大豆イソフラボンの効果とサプリでの摂取は良くないと言われる理由について紹介します。
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大豆イソフラボンが女性ホルモンの代わりになってくれる
更年期症状
大豆イソフラボンは女性ホルモンの代わりになってくれるということで近年とても注目されている成分です。
肌のハリや髪の毛の潤いを保つために必要なのが女性ホルモンなのですが、加齢と共に減少してしまいます。
女性ホルモンの分泌量は、閉経前後にかけて急激に減少してしまうことがわかっています。
女性ホルモンが減るということは、ホルモンバランスが崩れるということになりますので、「更年期症状」と呼ばれる身体的にも精神的にも様々な不調があらわれるようになります。
女性ホルモンと同じ働き
女性ホルモンの減少は避けることが出来ません。
そこで女性ホルモンと同じ働きをする成分を補うことで、症状を改善出来るとして注目されたのが大豆イソフラボンという訳です。
大豆に含まれる成分「イソフラボン」は、女性ホルモンに似た構造を持っていて、減っていく女性ホルモンに代わって働いてくれるのです。
大豆イソフラボンの効果
アグリコン
大豆イソフラボンのアグリコンには、ゲニステインとダイゼニン、グリシテインがあります。
生理作用の主役はゲニステインであると考えられていて、イソフラボンアグリコンには、ゲニステインが約52%も含まれているので、減っていく女性ホルモンの代わりになると考えられています。
アグリコンとは、大豆の中のイソフラボンはグリコシド(配糖体)という糖と結合した形で存在しているのですが、グリコシドが体内で吸収される時には、腸内細菌が持つ酵素で糖を切り離して初めて吸収することが出来るのです。
この糖が切り離されたものがアグリコンになります。
イソフラボンの働きを効果的にするには、高濃度のアグリコンである方が良いということです。
様々な効果
大豆イソフラボンのアグリコンの効果ですが、更年期症状特有の"ほてり"を緩和してくれます。
女性ホルモンの減少によって失われる肌にハリの老化防止効果もあります。
ほかにも保湿機能や肌の明るさに対しても一定の効果が期待できると考えられていますし、冷え性や肩こり、血行不良による身体の不調にも効果があります。
女性ホルモンが減るとコレステロール値も上昇しますし、脂質代謝の異常により中性脂肪が増えてしまうので、メタボになりやすくなってしまいます。
大豆イソフラボンのアグリコンには、体脂肪率やコレステロール値の改善効果もあります。
骨祖しょう症
骨祖しょう症は、女性ホルモンの減少によって骨密度が低下するため、特に女性に多いと言われる症状です。
骨祖しょう症の予防には、閉経までに骨密度をしっかりと維持する必要があります。
骨からのカルシウムの流出を抑制する働きも大豆イソフラボンアグリコンにはあります。
また、大豆イソフラボンには女性ホルモンを邪魔することによって乳がんを予防する効果があるのではないかとも考えられています。
大豆イソフラボン摂取で乳がん?
以前、大豆イソフラボンの過剰摂取が、乳がんを引き起こすという報道がありました。
イソフラボンは、女性ホルモンの働きの代わりとなり、乳がんを抑制する可能性があるといわれている成分です。
そのためサプリメント大国のアメリカでも、多くのメーカーが大豆イソフラボン関連の商品を販売するくらいでした。
ここで報道されたのが「大豆イソフラボンには、抗ホルモン作用とホルモン作用、両方が起こりうる可能性があるのでは?」という議論だったのですが、大豆イソフラボンの過剰摂取が、乳がんを引き起こすという内容の報道がされてしまったのです。
大豆イソフラボンは、骨粗しょう症、乳がんや前立腺がん等の予防効果が期待されるが、一方、乳がん発症や再発のリスクを高める可能性も考えられます。
そして人間に対して大豆イソフラボンの有効性と安全性についての議論はまだ確立していないという状態なのです。
サプリでの摂取は良くない?
食品安全委員会がイタリアの疫学データとして「閉経後女性を対象に、大豆1日150mg、5年間に渡って摂取した結果、子宮内膜増殖症の発症が、摂取群で有意に高かった」ことをリスク評価として、1日の摂取目安量を定めることになりました。
日常の食生活に加えて、特定保健用食品により摂取する大豆イソフラボンの摂取量が、大豆イソフラボンアグリコンとして30 mg/日以内なら安全性上の問題はないものと考えられるとしています。
ここで気をつけなければいけないのがサプリメントです。
大豆イソフラボンを濃縮したものや強化したものがあるので、摂取量を気をつけないと30 mg/日を超えてしまうからです。
サプリメントによる摂取は過剰になる可能性が高いので注意が必要です。
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