背中の痛みが真ん中に出ている時に考えられる2つの原因とは?
背中の痛みが真ん中に出るという方は、背中に痛みを感じている方の中で一番多いです。
なぜかというと背中の痛みが最も多い疲労や筋肉痛が一番あらわれやすいのが背中の真ん中だからです。
同じ姿勢を長時間することによって一番みられる症状が背中の真ん中の痛みです。
しかし、それだけが原因ではありません。
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そこで背中の痛みが真ん中に出ている時に考えられる疲労や筋肉痛以外の2つの主な原因について紹介します。
背中の痛みが真ん中に出るのは姿勢と関連痛
姿勢
背中の痛みの原因として最も多いのは疲労や筋肉痛です。
これ以外ですと姿勢による影響と病気による影響として痛みが出ていることが考えられます。
姿勢の影響で背中の筋肉が引っ張られてしまい、緊張した状態が続くことによる痛みが考えられます。
もう一つ考えられるのが内臓が何かしらの病気に罹っている場合に関係のない背中の真ん中が痛くなることがあります。
問題のある臓器と離れた背中に痛みが出るようなことを「関連痛」と言います。
関連痛
首の骨は七つの頚椎という骨で構成されています。
一番上の骨は第一頚椎と呼ばれ、頭蓋骨の一部である後頭骨と繋がっています。
一番下の骨は第七頚椎と呼ばれ、胸の背骨へと繋がっています。
背中の痛みが真ん中で、第七頚椎辺りが痛むようでしたら、心臓に何かしらの異常がある可能性があります。
特に狭心症や心筋梗塞を疑う必要があります。
背中の痛みが真ん中でも両方の肩甲骨と背骨の間辺りが痛むのでしたら、胃に何かしらの異常がある可能性があり、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃がんを疑う必要があります。
真ん中でも腰に近い辺りなら腎臓の異常が疑われ、腎炎や腎臓がんを疑う必要があります。
背中の痛みが真ん中に出る姿勢の影響
猫背姿勢
デスクワークやパソコン、スマホや仕事などにおいて首や背中が丸くなってしまう姿勢を長時間していることが原因となって背中に痛みが出ます。
このような場合、痛みはたいてい背中の真ん中に出ます。
特に前屈みの猫背姿勢になっていると、背中の筋肉が常に引っ張られて緊張した状態となります。
そうすると血液やリンパ液の流れが悪くなってしまい、老廃物が溜まりますので、違和感を感じたり、痛みを感じるようになります。
胸郭出口症候群
胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)とは、胸郭出口と呼ばれる神経と血管の通り道が圧迫され、背中の真ん中に痛みが出る症状です。
つり革につかまる時のようなや腕をあげる動作をした時に痛みが生じます。
背中以外にも腕にしびれを感じたり、肩や肩甲骨周囲に痛みが生じます。
肋間神経痛
背中の痛みが真ん中でも肩甲骨の間が痛む場合には、肋間神経痛(ろっかんしんけいつう)という症状である可能性があります。
肋間神経痛とは、ろっ骨に沿って走る神経があるのですが、その神経が主に姿勢を変えた時や物を持ち上げる姿勢をした時に骨や筋肉にはさまれ、痛みがあらわれます。
背中だけではなく、胸が痛む場合もあります。
>>背中の痛みが右側に出る場合に考えられる内臓の病気とは?
背中の痛みが真ん中に出る病気
狭心症
背中の痛みが真ん中に出る病気で最も気をつけなければいけないのが心臓の病気です。
背中の痛みが頻繁に出るようであれば、狭心症を疑う必要があります。
狭心症の場合、背部痛というより重苦しくて不快感な状態といった方が良いかもしれません。
背中の痛みや不快感を感じてから10分もしない内に症状が出ることもあります。
しかも症状が出てもほとんどの場合で15分程度の短時間で治まります。
しかし、この症状を繰り返してしまうと今度は心筋梗塞を起こす恐れがあります。
2ヶ月以内に心筋梗塞を起こす方はかなり多いので注意が必要です。
心筋梗塞
背中の痛みが真ん中に出て、前胸部に違和感がある場合、心筋梗塞を疑いましょう。
背中の痛みがあって、なおかつ前胸部に何かが走ったような痛みを感じたり、前胸部や胸骨の裏側が痛む、胸が締め付けられた感じがするようでしたら要注意です。
また、過去に狭心症を起こしたことがある方は、心筋梗塞を起こす可能性が高くなるので注意が必要です。
心筋梗塞は、心筋が血液不足となり胸痛や背部痛を起こします。
すべての胸痛はその原因が除かれるまで心筋梗塞を疑えと言われるくらいです。
激しい持続性の胸痛がして、血圧が下降し脈拍が弱く速い、体温が低下し全身に冷や汗をみるなどのショック状態が疑われるときは心筋梗塞が疑われるので、至急救急車を呼んで下さい。
>>背中の痛みが左側だけに出るのは病気のサインかも?考えられる病気とは?
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