背中の痛みが左に出る膵臓の病気 腰痛と勘違してしまい危険
背中の痛みが左に出ているのでしたら、膵臓の病気かもしれません。
膵臓の病気の主なものは、膵炎と膵臓がんです。
膵臓がんは厄介な病気です。
初期症状に乏しく、症状が出ても膵臓がんだとは思わないケースが多いため、早期の発見が難しいと言われています。
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そこで、背中の痛みが左に出る膵臓の病気とはどのようなものなのかについて紹介します。
また、膵臓の病気で重篤にも関わらず、腰痛と勘違してしまい発見が遅れる危険性についても紹介します。
背中の痛みが左に出る膵臓の病気
背中の痛みが左に出ているのでしたら、膵臓に何かしらの異常が起きているのかもしれません。
膵臓は左の上腹、胃や腸の奥、背中に近い所にある臓器です。
膵臓は異常が起きていても症状が出るまでには時間がかかります。
そのため肝臓と共に沈黙の臓器と呼ばれています。
膵臓の病気の代表的なものは膵炎と膵臓がんです。
膵炎とは膵臓内にある膵液の流れが悪くなり、消化液で自分の膵臓が炎症を起こしてしまう症状です。
主に急性膵炎と慢性膵炎とに分類されます。
膵臓がんは、他の臓器への転移が起こしやすいがんで、周りの血管や神経にも広がりやすく、そのうえ手術が難しいです。
また、手術しても再発することが多く、消化器系のがんの中では一番治療が困難な病気とされています。
>>背中の痛みが左側だけに出るのは病気のサインかも?考えられる病気とは?
背中の痛みが左に出る膵炎の特徴
急性膵炎
膵臓が炎症を起こしてしまう膵炎でも急性膵炎は、アルコールなどを大量に摂取したりすることで起こるのが一番多く、次いで胆石となっています。
短期間で回復する軽症の場合もあれば、死に至る重症の場合もあります。
背中の痛みが左に出るのが特徴ですが、最も多いのはみぞおちから左上腹部に起きる上腹部痛です。
急激に起こり、激しい痛みのためにまっすぐ立っていることができないのが特徴です。
しかし、治療を早期に始めれば、予後は良好なことが多いです。
吐き気や嘔吐、発熱などもみられることが多いです。
慢性膵炎
慢性膵炎は一度なってしまうと膵臓が元に戻ることはほとんどありません。
アルコールなどを継続して摂取した結果、膵臓に持続性の炎症が起こり、膵臓の細胞が破壊される病気です。
背中の痛みが左に出るのが特徴で、急性膵炎同様の症状がみられます。
慢性膵炎になり始めた頃だと急性膵炎のような激しい痛みに襲われたりしますが、治まったりしますので、激痛時の症状だけでは急性膵炎なのか慢性膵炎なのかの区別が難しいです。
慢性膵炎は激しい痛みを伴わずに、鈍い痛みの腹痛が数ヶ月続いたり、痛みが全く出ない場合もあるため、発見が遅れることが多々あります。
>> 背中の痛みが左に出るのは胃のせい?考えられる胃の病気とは?
背中の痛みが左に出る膵臓がんと腰痛
腰痛と勘違い
膵臓がんは背中の痛みが左に出るのが特徴ですが、背中の中でも腰に出ることが多いです。
特徴的な症状が乏しいため、背中の痛みが左に出ていても膵臓がんなどの重大な内臓の病気であるとは考えない場合がどうしても多く、腰痛と勘違いしてしまうことがあります。
そのため、たまたま別の病気でCTをおこなったり、超音波検査をおこなった事がキッカケで発見されるということが多々あります。
膵臓がん
膵臓がんは消化器系のがんのなかでも治りにくいがん、難治がんの代表です。
膵臓がんは背中の痛みが左に出るほかに体重が減ったり、腹部の膨満を感じたり、便秘、下痢、糖尿病の方なら症状の悪化などがあります。
しかし、特徴的な症状は乏しいです。
背中の痛みが左に出るのも多くは膵臓がんが進行してからみられる症状となります。
早期発見するには
膵臓がんは早期発見が難しい病気ですが、早期に発見しないと命を落とす確率が高くなります。
膵臓は血糖値をコントロールするホルモンを分泌しています。
そのため、膵臓に異常があると血糖値が急上昇します。
血糖値の上昇は、暴飲暴食やストレスでも起こりますが、注意するべきポイントとなります。
少しでも異変を感じたら、CTや腹部超音波検査を安心するために受けるようにすることが早期発見には必要です。
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