背中の痛みが肩甲骨に出る場合とは?痛む場所別の病気との関係
背中の痛みが肩甲骨に出ているのを放置していると、首や肩、腰などにも痛みが広がり、やがて背中全体に広がります。
肩甲骨に痛みが起きる原因には姿勢や疲労など様々なものがあります。
しかし、肩甲骨に痛みがあっても、その原因が肩甲骨ではない別の場所の病気によって発生していることがあります。
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そこで、背中の痛みが肩甲骨に出るのはどのような場合なのかについて、肩甲骨の間、右、左と場所によって考えられる病気について紹介します。
背中の痛みが肩甲骨に出る原因
筋肉痛
背中の痛みが肩甲骨に出る一番の原因は筋肉痛です。
肩甲骨は肩の動きの約30%程を占め、たくさんの筋肉が付いている所です。
肩甲骨に付いている筋肉が挫傷や裂傷、断裂を起こすことによって痛くなります。
姿勢
姿勢が悪かったり、パソコン作業など長時間のデスクワークで同じような姿勢をしていることによる筋肉の緊張、特に猫背になっていると、胸筋と背筋のバランスが悪くなり、背中に痛みが出ます。
寝る時、いつも同じ片側を向いたまま寝ていると、体が歪んでしまい、片方の肩甲骨に負担がかかり痛みが出ることもあります。
一定の動きの習慣
例えば右利きのゴルファーだと体を右から左にねじることが圧倒的に多くなります。
プロゴルファーであれば、毎日スイングをすることでしょう。
ゴルファーのようにある動きを一定の姿勢で毎日のように繰り返していると、体の動きに一定の習慣が出来てしまいます。
これが片方の肩甲骨に疲労を起こしたり、背中全体に疲労を起こしたりするので、痛みが出る原因となっている方もいます。
疲労・ストレス
疲労やストレスが溜まると肩甲骨が痛くなることがあります。
肩甲骨は疲労が蓄積しやすい場所ですし、手を動かす作業は肩甲骨にも影響を与えます。
また、ストレスによって睡眠が浅くなります。
睡眠が浅いと、疲れが翌日に持ち越され、疲労が徐々に蓄積されてきます。
蓄積が内臓に負担をかけ、血行不良が起きてしまい、筋肉の状態をアンバランスにさせます。
こうなると背中の痛みが肩甲骨に出る方がいます。
椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアは腰というイメージがありますが、腰だけでなく首の頸椎にも起きます。
頸椎椎間板ヘルニアによって本来、首に問題があるのですが、肩甲骨に痛みが出ることがあります。
このように骨に問題があるばかりではなく、内臓の疾患によっても肩甲骨に痛みが出る場合があります。
>>背中の痛みが右側に出る場合に考えられる内臓の病気とは?
場所によって考えられる内臓の病気
肩甲骨の間
肩甲骨の間が痛むようでしたら、肋間神経痛(ろっかんしんけいつう)が考えられます。
肋間神経痛とは、ろっ骨に沿って走る神経が何らかの原因で痛むことを言います。
肋間神経痛の原因として一番多いのが、姿勢を変えた時や物を持ち上げる時に神経が骨や筋肉に挟まれて起きることです。
この場合に肩甲骨の間や背骨の脇が痛くなります。
胸が痛む場合もあります。
肩甲骨の右
右側の肩甲骨に痛みがある場合、肝臓が何かしらの病気になっている可能性があります。
肝炎や肝臓がんなどの病気によって肩甲骨に痛みが出ることがあるのですが、肩甲骨以外にも症状が出るのが一般的です。
また、胆石症や胆のう炎も背中の痛みが肩甲骨の右に出ます。
特に胆石症になってしまうと、吐き気を感じたりみぞおち部分にも痛みを感じたりします。
自覚することが難しく、いきなり激しい痛みに襲われることがあります。
肩甲骨の左
胃や膵臓の病気は肩甲骨の左に痛みが出やすいです。
また、心筋梗塞や狭心症などの心臓の病気も左側の肩甲骨や背中に痛みが出ます。
基本的に左側にある内臓に何かしらのトラブルが起きると肩甲骨の左の方に痛みがみられます。
>>背中の痛みが左側だけに出るのは病気のサインかも?考えられる病気とは?
肩甲骨の痛みは軟骨の老化
背中の痛みが肩甲骨に出る原因は様々ですが、軟骨の老化によっても痛くなります。
なんとなく背中が痛いとか、背中が張っていると感じる方は、現代人の90%以上と言われています。
それほど多くの方が背部痛の持ち主だと言えるのです。
背部痛の原因のひとつに老化現象があります。
老化現象による背部痛は、私たちの体の中で老化のもっとも早い部分が実は軟骨です。
最も大きな軟骨は背骨ですから、軟骨の老化によって肩甲骨だけではなく、背中の痛みが起こるのです。
>>背中の痛みが左に出る膵臓の病気 腰痛と勘違してしまい危険
>>背中の痛みが左に出るのは胃のせい?考えられる胃の病気とは?
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