背中の痛みが左に出るのは胃のせい?考えられる胃の病気とは?
背中の痛みが左に出る時、その原因が胃の病気である場合があります。
胃痛の場合、普通でしたら腹部の痛みが起こるのですが、痛みの原因となっている炎症が胃の裏側に起こった場合には背中の痛みとして出てくることがあります。
特に身体の中心から左に出てくる痛みの時は、胃に何かしらの異常が起きている可能性が高いです。
そこで、背中の痛みが左に出る時に考えられる胃の病気について紹介します。
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背中の痛みが左に出る胃の病気
胃の病気
背中の痛みが左に出たり、肩甲骨の内側の痛みが出ているのでしたら、胃の病気である可能性があります。
考えられる胃の病気としては、胃潰瘍・十二指腸潰瘍、胃がんがあります。
胃の病気によって背中の痛みが出ることはあまり知られていません。
その為、背部痛が発生した時に胃の病気を連想する方は少なく、胃の原因の発見が遅れることが多々あります。
症状
胃の病気によって背中の痛みが出ている場合、胃の裏側に何かしらの異常が発生していると考えられます。
症状として多いのが、自分で身体を動かした時に痛みを感じるほかに、じっとしていても痛みがある、もしくは寝ている時に痛みで起きてしまうことがあるようなら、胃の疾患が大いに考えられます。
>>背中の痛みが左側だけに出るのは病気のサインかも?考えられる病気とは?
背中の痛みが胃からきているかの判断
判断
背中の痛みが胃からきているかどうかの判断は、他の症状や痛みのある個所、痛み方などによってある程度わかります。
一番わかりやすいのは、背中の痛みと共に胃痛や胃の不快感、食欲不振などを伴う場合です。
この場合、胃潰瘍・十二指腸潰瘍などの可能性が高くなります。
痛み方がじくじくとした痛みならば、胃がんなどの重大な疾患であることも考えられます。
このような症状が思い当たるようでしたら、早めにお医者さんに診てもらいましょう。
胃以外の内臓の重大な病気の場合でも、痛みが背中にあらわれることがあります。
関連痛
胃の痛みがなぜか背中に出る。
このように実際に原因となっている臓器ではなく、別の場所に痛みが発生することは多々あります。
このような別の場所に痛みが出ることを関連痛と言います。
胃痛になるべきものが背部痛として出るのも、この関連痛によるものです。
私たちの体にある神経は、とても複雑に交錯していて、脳に伝える痛みの情報が、実際に痛みの原因がある所ではなく、その途中で近くにあった他の神経のものとして間違って脳に伝えられてしまうことがあります。
これが関連痛が起こる原因です。
>>背中の痛みが左に出る膵臓の病気
背中の痛みが左に出る潰瘍
胃潰瘍・十二指腸潰瘍
背中の痛みが出る潰瘍として胃潰瘍や十二指腸潰瘍が考えられます。
潰瘍とは何かしらの原因で、消化管の内側から粘膜、筋層、漿膜(外膜)に分けられる消化管壁の組織が欠損してしまった状態を言います。
潰瘍でも胃液と接する部位に発生する潰瘍のことを消化性潰瘍といい、これは一般的には胃潰瘍・十二指腸潰瘍のことを指しています。
症状
背中の左側が痛み、みぞおちを押されると痛みは強くなります。
これは潰瘍がかなり深い証拠でもあります。
この傾向は胃潰瘍でより強いです。
空腹時にも痛くなることが多く、食事を食べると軽減することがあります。
食事中だけは痛みが軽くなると言った方が良いかもしれません。
食事の後に腹痛があることが多いからです。
この傾向は十二指腸潰瘍でより強いです。
痛み以外にも胸焼けやげっぷ、吐き気、食欲不振などが出ることもあります。
吐血や下血が起きた場合は、潰瘍がかなりひどくなっているということです。
潰瘍がひどくなると、胃や腸に穴が開いて大出血を起こし、死に至ることもあります。
>>背中の痛みが肩甲骨に出る場合とは?痛む場所別の病気との関係
背中の痛みが左に出る胃がん
胃がん
背中の左側が痛むのは胃がんによる場合もあります。
胃潰瘍が悪化して、胃がんに進行することがありますが、胃潰瘍の状態では痛みがなく、痛みを感じるようになった時には、すでに胃がんにまで進行しているということもあります。
胃がんの進行具合は個人差が大きいです。
症状が出るまでに何年も経ってからという場合や自覚症状がないままに進行していく場合もあります。
また急激に悪化する場合もあります。
症状
背中の左側が痛む、空腹時や食事の後の腹痛、痛み以外にも胸焼けやげっぷ、吐き気、食欲不振など潰瘍と同じ症状がみられます。
胃がん特有の症状はありませんし、初期では半数以上の方は自覚症状が無いというのが特徴です。
健康診断などで少しでも異常があったら放置しないことが早期発見につながります。
>>背中の痛みが右側に出る場合に考えられる内臓の病気とは?
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