腰痛をマッサージで和らげようとして悪化してしまう病気とは?
腰痛がマッサージで悪化してしまうことがあります。
腰痛は多くが筋肉や血流の問題であり、マッサージが効果があることは多いのですが、腰痛の原因によっては病状をさらに悪くさせてしまうこともあります。
そこで、腰痛をマッサージで和らげようとして、かえって悪化させてしまう危険がある病気について紹介します。
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腰痛をマッサージして悪化する病気
尿路結石
腰痛をマッサージすることで腰痛の原因となっている病気がかえって悪化してしまう病気があります。それが尿路結石です。
マッサージは基本的には筋肉を緩める、血流を良くする為のもので、治療効果は筋肉が主体となります。その為、内臓の問題に対しては良い効果を得られなかったり、皮膚疾患に対しては悪化させてしまったりすることがあります。
腰痛の場合は多くが筋肉や血流の問題であり、マッサージでも効果があることは多いのですが、尿路結石の場合、注意が必要です。
尿路結石は腎臓である成分が結晶化した後、尿管へ落ちる為に激痛が走り、腰痛となる病気です。結晶化した結石が腎臓にあるうちは腰痛は起こりませんが、尿路結石となると激しい腰痛となるのです。
また、尿路結石の症状としては、このような激しい腰痛の外、尿に血が混じったり、尿の濁りや発熱が生じます。腰痛だけでなく背部痛が起こる場合もあります。
また、痛みの種類も激しい場合と鈍痛になる場合、結石の状態による関連痛があり、膀胱結石になると症状は比較的落ち着きます。以上のような症状が見られる時は、腰痛だからといって、軽く考えてマッサージをするのではなく、迅速に病院を受診される事をオススメします。
慢性的に腰痛を持っている人は注意
尿路結石の痛みは尋常な痛みではありませんので、比較的分かりやすいと思いますが、慢性的に腰痛を持っている人や定期的にマッサージを受けている人などは、痛みがきつくてもマッサージをしてしまいがちで、結果的に病気を悪化させてしまう恐れがありますので注意する必要があります。
発熱や他の症状が出るようであれば、迷わず病院を受診出来ますが、そうでなければマッサージをしてしまいがちなのです。
病院では、尿検査、血液検査、X線などで尿路結石になっているかどうか、結石があるかどうかを正確に診断してくれます。言い換えると、尿路結石かどうか判断がつかなくても、先ずは病院を受診して、結石の可能性が除去できて初めて、マッサージをするという方法の方が、身体にとっては最善の方法となります。
マッサージでしびれが悪化する病気
背骨に異常がある病気
坐骨神経痛の方は、腰から太ももにかけてしびれを起こすことが多いですが、マッサージでこのしびれが悪化する可能性があります。
坐骨神経痛は背骨の腰椎や椎間板などに変形や損傷、神経の圧迫があったりして痛みが起きていて、強い炎症も発生しています。炎症を起こしている周辺は、神経が過敏になっているので普通の方なら何でもないマッサージが強い刺激となり、病状をさらに悪くしてしまうことがあるのです。
腰痛が起きている場合、炎症も起こっていることになります。その場合に、よく原因がわからずに安易にマッサージしてしまうと余計に痛みを増幅したり悪化させることにつながります。
坐骨神経痛に効く治療
坐骨神経痛になると神経が過敏になっているので強い刺激はよくありません。
坐骨神経痛はその原因が様々で、治療方法も原因や症状の状態によって薬物治療や注射、ひどい場合には手術など様々です。
病院を受診し、的確な治療を受けるのが悪化を防ぐためにも大切です。
病気でなくてもマッサージで悪化
強すぎるマッサージ
腰痛をマッサージしたことで悪化してしまう病気がある一方で、病気がなくてもマッサージによって腰痛は悪化してしまうことはあります。
人によっては強すぎるマッサージによって腰痛を悪化させてしまいます。体を強く押すことによって筋繊維を傷つけます。筋肉は自然と修復されるものですが、その時にさらに硬く頑丈な筋肉が出来上がるのです。マッサージが強すぎると、楽になるのはその場限りで、腰痛が悪化させている可能性があります。
普段から腰の筋肉をほぐす
運動の後などであれば、疲労物質を流す効果や硬くなった筋肉をリラックスさせる方法としてマッサージは非常に有効な手段です。しかし、マッサージをしても痛みが和らぐのはその場だけで、しばらくするとまた腰痛が再発してしまう方も多いと思います。
腰痛にならないため、予防策として普段から腰の筋肉をほぐすことを心がけておくことも大切です。
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