十二指腸潰瘍からくる腰痛とは？胃痛と腰痛が同時の起こるのはなぜ？

十二指腸潰瘍が腰痛の原因となっていることはよくあります。一見すると腰痛の原因では無いように思われる内臓の病気ですが、なぜ腰痛を引き起こすのでしょうか？

そこで、十二指腸潰瘍と腰痛の関係について紹介します。
また、十二指腸潰瘍によって胃痛と腰痛が同時の起こる理由についても紹介します。

胃液によって十二指腸の粘膜や組織の一部がなくなる十二指腸潰瘍は、同時に腰痛も発症することが多い病気です。

なぜ内臓の病気である十二指腸潰瘍によって腰痛が起きるのかというと、十二指腸に障害が生じると、腰の神経が刺激されるからです。

また、十二指腸潰瘍になると内臓の大きさが肥大して、内部からお腹や腰が圧迫されることにより、腰の痛みになるケースもあります。

腰などに痛みがなくても十二指腸潰瘍が進行するとある日突然激痛が起こり、場合によっては十二指腸に穴があき、このときはじめて潰瘍になっていたと気が付く場合もあります。

十二指腸潰瘍の症状としては、空腹時や食後に腹痛が起こり、食事をしている最中は痛みが軽くなるのが大きな特徴です。

腰痛とまではいかなくても背中から腰にかけて痛みを感じたり、夜寝ている時にみぞおちや腰のあたりが痛くなるといった症状がみられます。

腰痛以外にも胸焼け、ゲップ、吐き気や嘔吐、黒い便が出るなどの症状もみられることがあります。

十二指腸潰瘍が多くみられる年代は30代以下と若い世代です。女性よりも男性が2倍と多いのが特徴で、ストレスが大きな原因となります。

また、アルコールや消化の悪い食べ物、刺激の強い食べ物、冷たすぎたり辛いものといった食生活によって胃酸をたくさん出すことが症状を進行させていると言われています。

最近では、身体的・精神的ストレスによって乳児や児童に発症することもあり、社会問題にもなっています。

十二指腸潰瘍からくる腰痛は、高確率で胃痛が同時に発生します。これは十二指腸が胃から腸につながるまでの間の場所にあることが関係しています。

胃痛が悪化すれば胃も十二指腸同様に潰瘍ができることもあります。また、内臓の動きは、背骨の両脇にある自律神経がコントロールしていることによって腰の筋肉とお互いが連動し合います。

十二指腸潰瘍になると胃はすくなからず影響を受け、腰も連動して影響を受けるようになっているのです。このため、十二指腸潰瘍になると胃痛と腰痛が同時に起こることが多いのです。

十二指腸潰瘍になると胃痛と腰痛が同時に起こりますが、この症状は十二指腸潰瘍でなくてもなる病気があります。それが急性虫垂炎、いわゆる盲腸です。盲腸の痛みが胃痛としてでて、背中に痛みが響いて同時に腰痛を起こします。

また、尿路にカルシウムが結晶化し、石ができてしまう尿路結石も先に腰痛が起こり、段々と腹痛や胃痛を感じることが多いです。

なので、胃痛と腰痛が同時に起きたからといって十二指腸潰瘍とは限りません。

腰痛は日本人の国民病とも言われるくらい多くの人が悩んでいます。40代以降から徐々に増える傾向にあります。

また日本人の体形からも腰回りの筋肉が外国人と比べても細いので余計腰痛になりやすいと言われています。そのため男女で比べると筋力が弱い女性のほうが腰痛になりやすいと言われています。

この腰痛の原因には色々なことが挙げられます。例えば筋肉や骨、筋などの障害、ストレスや内臓系の病気など、様々な原因を考えていくと日本人の成人のほぼ9割が一生に一度は経験していると言えます。

十二指腸潰瘍からくる腰痛はこれらの原因のストレスととても関係がある病気です。

腰痛に悩んでいる方を日本人の人口では4～10名に一人は何等かの症状があるという統計調査があります。自覚している方は10名に一人とも言われています。

また職場で発症する場合も多く、業務の中で発症する割合は6割以上です。一旦腰の不具合を経験してしまうと約半分の方が現在でも治らず、実は肩こりやストレスのある方はなりやすいと言われています。

このように治っては起こるという再発率の高い症状が特徴です。

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