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クリルオイル(オメガ3系脂肪酸)とは何か?注目される理由は?

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クリルオイルはω(オメガ)3系必須脂肪酸を含み、美容や健康、エイジングケアに良い成分がたっぷり入っていると話題の油です。

海中に生息する甲殻類の一種である南極オキアミから得られるオイル成分が、南極などの野菜がとれなくて、肉中心の食生活を送っている方々の生活習慣病の予防や改善効果を始め、健康を守っているオイルとしても有名です。

そこで、クリルオイル(オメガ3系脂肪酸)とは何なのか、注目される理由について紹介します。

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クリルオイル(オメガ3系脂肪酸)とは?

クリルオイルとは、南極オキアミから得られるオイル成分のことで、話題の健康成分、オメガ3系脂肪酸が豊富です。

南極オキアミとは、動物プランクトンの一種で植物性プランクトンや藻類を餌にして海中に生息する甲殻類です。

体長は3~6cm位で地球上で最も個体数が多い生物でもあります。

今から40年以上前の1970年代には、南極オキアミが優れたタンパク源だとして注目はされていました。

しかし、当時の技術では、商品化しても採算が取れない状況でしたので、商品として世に普及することはありませんでした。

しかし、南極オキアミは地球上で最大の生物であるクジラの主食です。

南極オキアミに含まれる優れた栄養が、クジラのあの巨大な体を動かすパワーの源となっているのですから注目はされ続けていました。

そして、研究は続けられ、1990年代に量産化の目処が立ち、商品化され、生活習慣病への効果が話題となり、人気の健康成分として注目されています。

クリルオイルが注目される理由

オメガ3系脂肪酸が豊富
クリルオイルには、生活習慣病の改善を始め、高い健康増進機能が期待されている成分で、近年メディアにもよく取り上げられているオメガ3系脂肪酸を豊富に含んでいます。

現代の私たちの食生活は、とうもろこし油、ごま油などオメガ6系と呼ばれる不飽和脂肪酸が過剰となっており、魚油、しそ油、亜麻仁油などオメガ3系が圧倒的に不足していることが指摘されています。

オメガ3系脂肪酸で代表的なものは、青魚の魚油に含まれている魚由来であるEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)と植物由来であるα-リノレン酸の3つです。

魚油に含まれているEPAやDHA
一般の魚油に含まれているEPAやDHAは、トリグリセリド結合型という形状のもので、流動性はありますが、高度不飽和脂肪酸が酸化されやすいという弱点があります。

トリグリセリドとは、大きく4つに分かれている体内の脂肪の内の1つで、中性脂肪と呼ばれているものです。

脂肪酸とグリセリンと呼ばれる物質が結合してできるもので、体内に存在する脂肪の約9割がトリグリセリドです。

トリグリセリド結合型は水に溶けませんから、消化器の中でトリグリセリドとEPA・DHAが分解され、その後吸収されることになるので、吸収は遅いです。

体内に効率よく吸収される
クリルオイルに含まれているEPAやDHAは、トリグリセリド結合型に加えて「リン脂質結合型」のオメガ3系脂肪酸を含んでいます。

クリルオイルには、オメガ3系脂肪酸のEPA・DHAがそれぞれ約30%、それに加えて別のタイプの脂質である「リン脂質」も約40%含まれています。

リン脂質とは、大きく4つに分かれている体内の脂肪の内の1つで、細胞膜の主な構成成分で水と油の両方になじむ性質があります。

クリルオイルはトリグリセリド結合型が水に溶けないため、消化器の中でトリグリセリドとEPA・DHAが分解され、その後吸収されるのに対して、水に溶けるので、体内に効率よく吸収されるため、EPAやDHAを効率よく補給できることになるので、高い健康増進機能が期待できるのです。

α-リノレン酸
クリルオイルに含まれているもう一つのオメガ3系脂肪酸である植物由来であるα-リノレン酸は、人間を含む動物では合成することができません。

植物(特に、亜麻)は合成でき、血流改善や動脈硬化の予防に効果があります。

このα-リノレン酸は、その一部が体内でEPA・DHAに変換されますので、α-リノレン酸が含まれているということはEPAやDHAがより多く摂取できることにつながります。

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まだあるクリルオイルが注目される理由

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抗酸化物質アスタキサンチン
クリルオイルには、リン脂質に加え、魚油には含まれていないものが他にもあります。

それがアスタキサンチンという物質です。

アスタキサンチンは、サケやエビ、カニなどに多く含まれるカロテノイドの一種で、自然界に広く分布している天然の赤い色素のことです。

アスタキサンチンは、単なる色素ではなく、抗酸化力を持ちます。

カロテノイドと言えば、トマトのリコピンや人参のβ‐カロテンなどが有名で、活性酸素を消去する「抗酸化作用」をもつ成分として注目されています。

アスタキサンチンはカロテノイドの中でも他を抜きん出た強力な抗酸化力を持ちます。

オメガ3系脂肪酸のEPA・DHAは、劣化しやすいのですが、クリルオイルのEPA・DHAはアスタキサンチンによって酸化しにくくなるため、劣化しにくく効果を得やすくなるという特徴があります。

オキアミ
クリルオイルとは、南極オキアミから得られるオイル成分のことだとお話ししました。

南極オキアミが生息しているのはもちろん南極となるわけですが、ここは地球上で一番、人間によって化学汚染がされていない海なわけです。

そしてオキアミは体長がわずか3~6cm位と小さく、生存期間もあまり長くはありません。

このような条件から極めて、汚染物質を体に蓄積することがないため、大変きれいなものから得ている成分だと言えるのです。

このようなことが背景にあるため、安全を重視する方に支持されています。

特に赤ちゃんを妊娠中の方々や授乳中の方々からオメガ3系脂肪酸のオイルの場合、魚油からではなくオキアミから得られるクリルオイルが支持を集めています。

>>クリルオイル(オメガ3系脂肪酸)の健康効果と摂取量や副作用

>>亜麻仁油って何?豊富に含んでいるαリノレン酸のスゴさとは?
>>亜麻仁油の効果と副作用はあるの?品質の良い物の選び方とは?

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