石油ファンヒーターとエアコンの光熱費比較 どちらがお得?
石油ファンヒーターとエアコンって光熱費を比較した場合、どちらがお得?なんて考えたことはありませんか?
寒くなってくると活躍するのが石油ファンヒーターやコタツ、それに夏だけでなく冬も活躍してくれるのがエアコンですね。
だけどどれを使おうかと考えた場合、やっぱり決め手になるのは光熱費の差ですよね。
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足元だけを温めるコタツはさておいて、部屋全体を温めてくれる石油ファンヒーターとエアコン、どちらがお得になるかは気になるところです。
そこで石油ファンヒーターとエアコンの光熱費を比較するとどちらがお得なのか、熱量のみで計算した場合と使用環境を考慮に入れた場合について紹介します。
熱量のみで計算した場合
石油ファンヒーターかエアコンか。これは使う環境によっても違いがあるのですが、それはひとまず脇に置いておいて、単純に双方の熱量とそれにかかるコストのみで比較してみましょう。
実は石油ファンヒーターの燃料となる灯油とエアコンを稼働させるのに使う電気の熱量の標準値は決まっていて、総務省のホームページに掲載されています。それによりますと以下のようになります。
灯油の熱量は8767kcal/L=36.7MJ/L。
電気の熱量は860kcal/kwh=3.6MJ/kwh。
しかし、この数値では光熱費を比べられませんから、1000kcalの熱量を得るのに必要な灯油量と1000kcalの熱量を得るのに必要な電気量を計算してみます。
1000kcalの熱量を得るのに必要な灯油量は0,114L
1000kcalの熱量を得るのに必要な電気量は1.16kwh
灯油の価格は地域や毎年違うのですが、ここでは18Lあたり1800円とします。そうすると1000kcalの熱量を得るのに必要な灯油量0.144Lは14.4円ということになります。
一方、電気代は単純に使用量のみで価格が決まると考えて1Kwhあたりを25円で計算します。そうすると、1000kcalの熱量を得るのに必要な電気量1.16Kwhは29円という計算になります。
石油ファンヒーターが14.4円、エアコンが29円
なので熱量のみで比較した場合、石油ファンヒーターの方がお得という結論になります。
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使用環境を考慮に入れた場合
さて、前述の通り実際には単純に石油ファンヒーターの灯油代とエアコンの電気代だけで光熱費の差を比較することはできません。
どんな暖房器具でも言えることですが、
使用する地域や気候といった環境、器械の省エネ搭載機能によって違いが出てきます
し、人によって感じ方も違います。
例えばエアコンには部屋の空気の圧縮・膨張、熱交換によって実際の電気量以上の熱量を得ることができる省エネ機能が付いています。このため一度部屋の気温が設定温度になれば、その後は1時間2円ほどでその気温を保つことができます。
ただしこれは気密性の高いマンションなど温まった部屋の空気が逃げにくく効率よく利用できる環境にある場合であって、冷たい外気温が部屋に入りやすい所では常に気温を上げ続けなければならず、1時間の電気代が30~40円ほどかかってしまうこともあるそうです。同じ1時間で2円と40円では20倍も違うので、この差はかなり大きいですね。
一方、石油ファンヒーターは外気温に消費灯油量が関係しないので、外気温の影響を受けやすい部屋にお勧めです。もちろん石油ファンヒーターも機種によって違いがありますが、灯油1L(100円)で6畳の部屋を最大20時間暖めることができるのだそうです。
ちなみにエアコンの場合は1時間2円でしたから、気密性の高い部屋なら20時間40円で済む計算になります。
従って、結論としては、
寒冷地で使用するなら石油ファンヒーター、それ以外ならエアコンがお得
になると考えておけば良さそうです。
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