散骨とは何?必要な許可と海・山で行う場合の方法と注意点
散骨が人気になってきており、行う方が増えています。
ある市が行った墓地に関するアンケートでは、2割の方が散骨をされたいと答えたそうです。
散骨は、海や山などに撒くのが一般的ですが、遺骨をロケットで宇宙に打ち上げる宇宙葬なんてものもあります。
スポンサーリンク
自分で散骨すると費用が安いということもありますが、自分達だけでゆっくりと故人様とのお別れが出来るということもあり、人気となっています。
散骨とはどういったもので、行うのに必要な許可とは何か?
散骨を海・山で行う場合の方法と注意点について紹介します。
散骨とは?必要な許可とは?
散骨とは、故人の方のご遺体を火葬した後、その焼かれた骨を、海、空などに撒くことを指します。
散骨をするご家族の方が年々、増えている状況です。
核家族化や少子化、都心部における墓地の不足、墓の維持や承継が困難になってきたこともあり、散骨が注目され、執り行う方が増えてきたのです。
散骨を行うのに必要な許可なんですが、日本においては埋葬は手続が定められていますが、散骨には特別な法律規定がありません。
お遺骨をそのままの姿で散骨すると、事件として刑法に触れることになりますので、必ずお遺骨を粉状にする「粉骨」が必要となります。
日本で散骨が増えたのは1991年以降です。
この年に法の規制外ということになったので、人気が一気に高まり、脚光を浴びるようになったからです。
ただし、関係するご遺族の同意を得ずに行うトラブルも多く起きていますので、近しいご遺族には同意を得て、散骨するようにしなくてはなりません。
散骨を海で行う場合の方法と注意点
散骨を海で行うことを海洋葬といいます。
散骨を海で行う場合、遺骨の一粒の大きさが数ミリ以下の粉末であることという規則があります。
一番気をつけなければいけないのが、散骨する場所です。
漁場や海上交通の要所は避けなければならないということです。
通常、陸地より3海里以上離れた沖合いで、行うことが求められます。
散骨を海で行う場合、そのまま撒かないで、遺骨を入れた水溶性の袋ごと投じるというのが普通です。
陸地より3海里以上離れた沖合いまでチャーターすると規模にもよりますが、数十万~数百万かかります。
なので、いくつかのご遺族が乗り合わせたり、業者が代行するという形式もあります。
代行なら数万円で海洋葬ができてしまいます。
散骨を山で行う場合の方法と注意点
散骨を山で行う場合、海と同様、遺骨を粉砕して粒状にしなければいけません。
現状、海への散骨に比べると、山に散骨する方法というのは、あまり行われていないのが実態です。
散骨そのものが法的規制がないですが、勝手にすることはできず、山の土地の所有者の確認は絶対必要です。
山の散骨が海と比べて少ないのは、埋葬、焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域でしてはならない、と法律で規定されているからです。
勝手に山に登り、散骨するという訳にはいかないのです。
スポンサーリンク
スポンサードリンク&関連コンテンツ