※この記事は「嫉妬を整えるシリーズ」です。
嫉妬は、消そうとすると強くなります。
だから私は、なくすことより、
少し距離を取ることを選んでいます。
そのときにやっている、小さなことを書きます。
気づかないうちに、感情に振り回されている夜

嫉妬は、突然爆発するというより、
私の場合はじわじわ続くことが多いです。
普段は気づかないのに、
ある瞬間だけ急に胸の奥がざらつく。
そんな夜があります。
特別な出来事じゃなくても、
ちょっとしたきっかけで
心が揺れることがあります。
まずは、私がよく振り回されていた
場面の話から書いてみます。
洗い物のあと、なんとなく開いたSNS

夜10時を過ぎて、
ようやく家の中が静かになった頃でした。
中学生の娘は部屋で勉強していて、
小学生の息子はもう寝ています。
夫はまだ帰っていません。
キッチンの洗い物を終えて、
手を拭きながらスマホを手に取りました。
外は春先の冷たい雨で、
窓ガラスに細かい水滴がついていました。
静かな夜でした。
なんとなく開いたのは
Instagramです。
高校の同級生の投稿が流れてきました。
自分で小さなお店を始めたらしく、
店内の写真と笑顔の自撮り。
コメントには
「すごい」「尊敬します」
の文字が並んでいました。
私はしばらくその画面を見ていました。
特別な出来事じゃありません。
よくあるSNSの投稿です。
でも、その夜は胸の奥が
少しざらっとしました。
「いいな」の奥にある、濁った感情

最初に浮かぶのは、だいたい同じ言葉です。
「いいな」
でも、その「いいな」は、
きれいな気持ちじゃないことが多いです。
どうして私は、
まだ次の派遣の仕事を探しているんだろう。
どうして同級生は、
こんなに堂々としているんだろう。
そんな思いが、じわっと広がります。
嫉妬という言葉を使うのも
少し恥ずかしいのですが、
たぶんそれに近いものだと思います。
胸の奥に、
小さな砂が入ったみたいな感覚です。
飲み込もうとしても、
喉の奥でざらざらします。
スマホを閉じたあとに残る、どっとした疲れ

数分後、私はスマホを閉じます。
でも、気持ちはすぐには戻りません。
なんとなく落ち着かない。
自分の生活が急に小さく見える。
そんな感覚が残ります。
派遣の契約はいつまで続くかわからないし、
マンションのローンはまだ長い。
子どもの教育費のこともある。
比べても仕方ないのに、比べてしまう。
そのあと、理由のない疲れが残ります。
ただスマホを見ただけなのに、
心だけが長距離を歩いたみたいに
重くなります。
私がやっている、小さな整え方

こういう感情を、
完全になくすことはできませんでした。
何度も試したけれど、
うまくいきませんでした。
だから今は、
「消す」よりも「少し整える」
くらいの距離で付き合っています。
ここからは、私が日常で
静かにやっていることを書いてみます。
感情を止めようとすると、余計に暴れる

前は、嫉妬を感じるたびに
「こんなこと思っちゃダメだ」
と思っていました。
人の成功を喜べないなんて、心が狭い。
そうやって、
自分を叱るような感じでした。
でも、そうすると逆に感
情が強くなることが多かったんです。
押し込めたはずのものが、
押し返してくるみたいに。
だから最近は、
少しだけ扱い方を変えました。
「ああ、今ちょっと嫉妬してるな」
それくらいで止めることにしています。
それ以上の意味づけは、
あまりしないようにしています。
私が静かにやっている5つの小さなこと

特別なことではありません。
生活の中で、
ほんの少しやり方を変えただけです。
ひとつ目は、
SNSを見る時間を決めることです。
夜遅くには見ないようにしています。
夜は感情が膨らみやすいからです。
ふたつ目は、5分だけ歩くことです。
近くのまいばすけっとまで行って、
牛乳だけ買って帰ることもあります。
夜風に当たると、
頭の中のぐるぐるが少しほどけます。
三つ目は、ノートに短く書くことです。
「今日はSNSで少し落ちた」
それだけ書くこともあります。
文章にすると、
気持ちが外に出る感じがします。
四つ目は、湯船に浸かることです。
お湯の中に体を沈めると、
頭の中のざわざわも一緒に沈む気がします。
五つ目は、考える時間を区切ることです。
「今日はもう考えない」
と決める夜をつくります。
どれも小さなことですが、
感情の波が少し低くなることがあります。
やっていても、嫉妬は消えない

ただ、正直に言うと、
これをやっても嫉妬はなくなりません。
SNSを見れば、
また同じようにざらっとする日があります。
それでも、
前よりは感情の揺れが
少しだけ小さくなった気がします。
大きな波だったものが、
小さな波になる感じです。
振り回されにくくなる距離感

感情はなくなりません。
でも、距離の取り方は
少しずつ変わることがあります。
私の場合、
その変化はとてもゆっくりでした。
感情が来ても、前より慌てなくなった

前は、嫉妬を感じると
「こんな自分はダメだ」
と思っていました。
今は少し違います。
また来たな、という感じです。
春先の花粉みたいなものかもしれません。
完全には避けられないけれど、
対処の仕方は少しずつわかってくる。
そんな距離感です。
消えない感情を前提にする

40代になって思うのは、
人の感情はそんなに簡単には
変わらないということです。
嫉妬も、劣等感も、焦りも、
完全にはなくならない。
でも、付き合い方は
少しずつ変わるのかもしれません。
感情の真ん中に立つのではなく、
少し横に座る感じです。
もし同じように揺れる人がいたら

もしあなたも、
誰かの成功を見て
胸がざらつくことがあるなら。
それは、
あなただけの感情じゃないと思います。
生活の不安や、仕事の不安や、将来のこと。
いろんなものが重なると、
心は簡単に揺れます。
だから、無理に消そうとしなくても
いいのかもしれません。
少し距離を取る。 少し休む。 少し整える。
私もまだ途中ですが、
そのくらいの付き合い方を
探しているところです。
この整え方を書く前に、
私はこんなふうに揺れていました。
⇒SNSを見たあと、急に自分が空っぽに感じる理由
