この記事は「揺れを整えるシリーズ」です。
嫉妬は、消そうとすると強くなります。
だから私は、なくすことより、
少し距離を取ることを選んでいます。
そのときにやっている、
小さなことを書きます。
何気ないスクロールのあと、心だけが疲れている夜

日常の中で、
特別なことがあったわけでもないのに、
なぜか心だけが重くなることがあります。
原因を探してみると、
たいていは本当に小さなきっかけです。
その日も、ただスマホを見ていただけでした。
でも、見終わったあと、
胸の奥に小さなざらつきが残っていました。
そんな夜のことから書いてみます。
「そもそも私は、こんな場面で嫉妬していました。」
→ 友達の成功報告が胸に刺さって、私は自分の人生を嫌いになりかけた
夕飯のあと、なんとなく開いたアプリ
その日は、夕方から少し風が強くて、
ベランダの物干し竿がかすかに揺れていました。
空はどんよりした灰色で、
雨が降りそうな気配でした。
夕飯を終えて、食器を洗い、
子どもたちはそれぞれの部屋へ。
夫はソファでテレビを見ていました。
私はダイニングの椅子に座って、
何気なくスマホを手に取りました。
開いたのはInstagramでした。
いつものように、
ただ指で画面を下に動かしていきます。
友達のランチの写真。
同級生の家族旅行。
誰かのきれいなリビング。
どれも普通の投稿です。
でも、いくつか見ているうちに、
胸の奥が少し重くなりました。
比べるつもりがなくても、比べてしまう
誰かの生活を見たとき、
最初は「楽しそうだな」と思うだけです。
でも、しばらくすると別の考えが出てきます。
うちは旅行なんて最近していないな。
あんな広いリビング、
うちにはないな。
みんな余裕がありそうだな。
自分から比べに行ったわけではないのに、
気づいたら並べてしまう。
そして、その並べたものの中で、
自分の生活が少し小さく
見えてしまうことがあります。
その気持ちは、
強い嫉妬というほどではありません。
でも、砂が靴の中に入ったみたいに、
少しだけ気持ちが歩きにくくなる。
そんな感覚でした。
スマホを閉じたあと、どっと疲れる
投稿を見終わってスマホを閉じると、
部屋はいつもの静かな夜です。
子どもたちは
それぞれの部屋で勉強していて、
夫はテレビのニュースを見ています。
何も変わっていないのに、
心だけが少し疲れていました。
比べるつもりなんてなかったのに。
むしろ、楽しく見ていただけのはずなのに。
それでも、見終わったあとに
残る小さなざらつきがありました。
こういう夜が、私にはときどきあります。
私がSNSと少し距離を取るようになった理由

最初は、
自分の性格の問題だと思っていました。
人と比べてしまうのは、
私が弱いからなのかもしれない、と。
でも、何度か同じことを繰り返すうちに、
少しだけ考え方が変わりました。
ここからは、
私が静かにやっている
小さな整え方を書いてみます。
感情を止めようとすると、余計に残る
前は、SNSを見て気持ちが重くなると、
こう思っていました。
「こんなことで気にしてはいけない」
「人と比べるなんてよくない」
でも、そうやって自分に言い聞かせるほど、
頭の中にその気持ちが残ることが
多かったんです。
だから今は、
あまり止めようとしません。
「今日は少しざわついたな」
それくらいの気持ちで、
その感情を横に置くようにしています。
私がやっている小さな整え方
特別なことではありません。
生活の中でできる、小さなことばかりです。
ひとつ目は、
SNSを見る時間を短くすることです。
気づくと長く見てしまうので、
夜はあまり開かないようにしています。
ふたつ目は、外に少し出ること。
近所のスーパーまで歩いて、
牛乳を買うだけの日もあります。
夜の空気を吸うと、
頭の中に溜まっていたものが
少し外に出る感じがあります。
三つ目は、キッチンを5分だけ片付けること。
シンクを拭いたり、
コンロを軽く掃除したりします。
体を動かすと、
考えが広がりすぎないことがあります。
四つ目は、小さなメモを書くこと。
「今日はSNSを見すぎた」
それだけ書く日もあります。
それでも、ざわつく日はある
もちろん、これをやっていても
気持ちがざわつく日はあります。
誰かの投稿を見て、
胸の奥が少し重くなることもあります。
人と比べる気持ちは、
簡単にはなくならないのかもしれません。
それでも、前よりは少しだけ違います。
その感情に
長く引きずられなくなった気がします。
感情と距離を取るということ
感情をなくすことは難しいです。
でも、距離を取ることは、
少しずつできるのかもしれません。
私もまだ、その途中にいます。
ざわついても、少し横に立てる日がある
前は、SNSを見て気持ちが重くなると、
そのまま長く引きずっていました。
でも最近は、少しだけ違います。
「今、ちょっと比べてしまったな」
そう思える日があります。
感情の中に完全に入ってしまうというより、
少し横に立って見ている感じです。
なくならない前提で付き合う
嫉妬や劣等感は、
たぶんこれからも出てきます。
子どものこと、仕事のこと、将来のこと。
生活の中には、
比べてしまうきっかけがたくさんあります。
だから、全部なくそうとは
思わないようにしています。
ただ、少しだけ距離を取る。
それくらいの付き合い方を探しています。
もし同じように疲れることがあるなら
もしSNSを見たあとに、
心が少し疲れることがあるなら。
それは、あなたの性格だけの
問題ではないのかもしれません。
たくさんの人の生活が
一度に見える場所だから、
どうしても比べてしまうことがあります。
だから、
少し離れる日があっても
いいのかもしれません。
私もまだ、
ちょうどいい距離を探しているところです。
これは、未来の私へのメモです。
また同じ感情に飲み込まれそうになったら、
今日のこの文章を思い出せますように。
消えなくてもいい。
少し距離があれば、それでいい。
