PM2.5とは何?マスクはどのようなものを使用すればいいの?
PM2.5による大気汚染が中国では深刻な問題になっています。
北京では大気汚染レベルが一般的な上限をはるかに超える状態となっていて、警報が発令されるレベルの社会問題となっているPM2.5による大気汚染。
隣国の問題ではなく、日本への影響も避けられそうにありません。
今年も黄砂とともにやってきて注意が必要です。
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PM2.5とは何?日本にはいつ飛散してくるのか?
花粉の時に使用するようなマスクでは効果がないのですが、一体どのようなものを使用すればいいのかを紹介します。
PM2.5とは何?
PM2.5とは、大気中に浮遊する直径2.5μm以下の微小な物質のことをいいます。
2.5μmのμmはマイクロメートルという単位で、1mmの1/1000の大きさです。
mmで表すと0.001mmとなります。
一般的な人の髪の毛の太さが70μmですから、PM2.5の直径は髪の毛の1/28程度というとても小さいなサイズの物質であることがわかりますね。
微小な物質であるPM2.5は大気中に長時間滞留して、肺や気管などに入り込みます。
これが原因となり、喘息や気管支炎を発するといわれています。
中国では、PM2.5が濃い霧のようになり、飛行機が離着陸できないことがあったり、高速道路が通行止めになるほどの社会問題となっています。
また、PM2.5が原因で多数の肺がんなどの疾患による死者も出ているといわれています。
PM2.5の原因といつ飛散しているの?
PM2.5の原因は、黄砂や火山排出物などの自然に発生するものと火力発電や工場、自動車の排ガスなどの人為的に発生するものがあります。
現在問題になっているのは、人為的に発生しているものです。
中国では火力発電や工場で発電のために石炭を使っています。
しかし、多くの所で環境設備が整っていないという状態なので、PM2.5が大量に発生しているのです。
それに追い打ちを掛けるように、急速に車が普及し、車から排出される影響もかなり大きいといわれています。
PM2.5は偏西風の影響を受けて日本に飛散してきています。
偏西風の影響は2~5月くらいまであります。
黄砂の時期とほぼ同じなので、一緒に飛散することになります。
濃度が濃いといわれる時期が3~5月で、梅雨入りとともに減ります。
PM2.5の飛散が環境基準を超える数値が観測されるのは、中国に近い長崎県、福岡県、熊本県、沖縄県と四国地方の4県です。
飛散地域は拡大しており、広島県、大阪府、東海地方である愛知県でも環境基準を超えるPM2.5の大気汚染が観測され始めています。
PM2.5、マスクはどのようなものを使用すればいいの?
PM2.5の対策として、まずはマスクの着用ですね。
ちなみに時期的に花粉用のマスクを着用している人も多いですが、ほとんどの花粉用のマスクではPM2.5は防げません。
一般的な花粉用のマスクは、スギ花粉20μm~40μm、ヒノキ花粉30μm~40μmを通さない網目のものだからです。
PM2.5は2.5μm以下なので、花粉に比べると1/10程度の大きさです。
花粉用はこの小ささに対応しているものはあまりありません。
米国労働安全衛生研究所(NIOSH)というところの「N95」規格というものをクリアしたものやN95規格と同等のもので、厚生労働省が定める国家検定をパスした防じんマスク「DS2」という規格のマスクが、PM2.5の対策として有効なマスクです。
最近では約0.1μmの粒子を99.7%以上遮断できる花粉と兼用できるタイプも出てきています。
西日本にお住まいで花粉症の方は、PM2.5の対策としても効果がある花粉用マスクを使用したほうがよいのではないでしょうか。
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