どうして、こんなふうに焦りや不安は突然やってくるんだろう。
夜、台所で電気を消す前に椅子に腰かけて、スマホを伏せたとき。
特別な出来事があったわけでもないのに、
ふと、落ち着かない感じが胸の奥に広がりました。
「このままでいいの?」
頭の中で、そんな声が聞こえた気がします。
今日は、答えを出す話ではありません。
この感情を、いったんここに置いてみるだけです。
夜にひとりで考えてしまう時間

子どもが寝たあとの台所で、電気を消す前に立ち止まる
子どもたちが寝静まったあと、台所の電気を消す前に、少しだけ椅子に座る時間があります。シンクには洗い終わった食器が乾いていて、冷蔵庫のモーター音だけが小さく鳴っている夜です。
そのとき、急に将来のことが頭に浮かんでくることがあります。今日の夕飯がどうだったかとか、明日の持ち物とかじゃなくて、もっと遠い、輪郭のぼやけた未来のことです。
貯金の残高や老後のことが、映画みたいに流れてくる
通帳の数字、派遣契約の更新、子どもの進学費用、自分の老後。普段は見ないようにしているものが、映画のカットみたいに頭の中で流れていきます。
昼間はそんなことを考える余裕はなくて、仕事と家事でいっぱいいっぱいなのに、夜になると急に時間ができたみたいに、不安だけが広がっていきます。(参照:ヨガジャーナルオンライン 「夜になると不安になる…」には科学的根拠があった?)
焦りと不安が胸の奥で膨らむとき

「このままでいいの?」という声が聞こえてくる
「このままでいいのかな」と、
自分の中から声が聞こえてくることがあります。
正確には、誰かに言われているわけでもないのに、
勝手に責められているような感覚です。
正社員じゃないこと、キャリアらしいものがないこと、特別な資格もないこと。
SNSやニュースで見る同年代の人たちの活躍が、
頭の中で勝手に比較されていきます。
頑張っていない自分を見つけようとする癖
「もっとできたはず」「怠けていたから今こうなんだ」と、
自分の過去を掘り返して、
失敗の証拠を集めるみたいなことをしてしまいます。
本当は疲れているだけなのに、
努力不足だったという結論にしたほうが納得できる気がして。
自分を責めるほうが、
まだコントロールできる感じがするのかもしれません。
それは性格の問題なのかと、少しだけ疑ってみる

昼間の自分と夜の自分が別人みたいに感じる
昼間の私は、目の前の仕事と子どもで精一杯で、
「まあ、なんとかなるかな」と思っている気がします。
でも夜になると、急に未来が重くのしかかってくる。
「私は心配性な性格なんだ」と簡単に片付けてきたけれど、
本当にそれだけなのかな、と少しだけ疑ってみることがあります。
環境や立場が不安を呼び出しているだけかもしれない
非正規で働いていること、子どもがいること、
貯金に余裕がないこと。
こういう状況に置かれていたら、
不安が出てくるのは自然な反応なのかもしれない、
と思ったりします。
性格が弱いからではなくて、
今の立場に対して体が出している警告音みたいなものなのかもしれません。
不安や焦りを「直すもの」ではなく「知らせ」として見る

不安は「今、何か気にかかっている」というサイン
不安が出てくる夜は、
「私がダメだから」ではなくて、
「今、何か大事なことが気になっている」というサインなのかもしれません。
将来が怖いという感情は、
未来のことを大事に思っている証拠でもある気がします。
どうでもよければ、怖くもならないはずだから。
焦りは「時間が限られている」と教えてくれる感覚
焦りも、悪者みたいに扱ってきました。
でも、時間が有限だという事実を知らせてくれる感覚なのかもしれません。
子どもが大きくなる前に、
少しでも安心できる環境を作りたい。
自分の老後を完全に放棄したくない。
そういう願いが、焦りという形で出てきているだけなのかもしれません。
今日できる小さな対処を、ほんの少しだけ

通帳を見る日と見ない日を決めてみる
不安になる夜に、衝動的に通帳を見てしまうと、
数字に振り回されて眠れなくなります。
なので、「見る日」を決めて、
それ以外の日は見ないようにしてみました。
完璧に守れているわけではないけれど、
「今日は見ない日」と決めるだけで、
少し距離が取れる気がします。
不安を書き出して、閉じてしまう
頭の中でぐるぐるするだけの不安を、
紙に書き出してみることがあります。
書き終わったら、
その紙を引き出しにしまってしまいます。
解決策を書かなくても、
「外に出した」という感覚だけで、
少しだけ静かになります。
「今は夜だから」と理由をつけて寝る
夜の思考は大げさになる、
と自分に言い聞かせています。
「今は夜だから、不安が大きく見えているだけかもしれない」
と理由をつけて、
布団に入ります。
朝になると、少しだけ現実的に見えることもあるので、
夜の結論は朝まで保留にするようにしています。
不安がなくならない未来でも、少し距離は取れるかもしれない

たぶん、将来不安はずっと消えない
正直に言うと、将来不安が完全になくなる未来は想像できません。
正社員になっても、貯金が増えても、別の不安が出てくる気がします。
だから、「不安ゼロ」を目指すのは、私には向いていない気がしています。
でも、不安に飲み込まれない時間は増やせるかもしれない
不安が出てきても、
「ああ、また来たな」と少し離れて見ることはできるようになってきました。
感情と自分の間に、薄いガラス板みたいなものを置く感じです。
完全に切り離すことはできないけれど、
距離を取るだけでも、
息がしやすくなります。
前向きになれなくても、今のままでいい
もし、夜に将来が怖くなって眠れなくなる人がいたら、
「前向きにならなきゃ」と思わなくても大丈夫だと思います。
怖いと思うのは、
今の状況をちゃんと見ているということかもしれません。
また不安になったら、ここに戻ってきてもいい
不安や焦りは、何度でも戻ってきます。
そのたびに落ち込んでしまうけれど、
「また来たな」と思える場所があるだけで、
少し違う気がします。
ここが、その場所のひとつになれたらいいなと思っています。
無理に元気にならなくても、
また読みに来てもらえたら、
それで十分です。
