どうして、焦りはこんなふうに突然やってくるんだろう。
朝、洗濯物を干しながら、ちょっとスマホを見たとき。
特別な出来事があったわけでもないのに、
ふと、胸が重くなりました。
「私だけ止まっている」
頭の中で、そんな声が聞こえた気がします。
今日は、答えを出す話ではありません。
この感情を、いったんここに置いてみるだけです。
「また私だけできていない」と感じた朝

なんとなく胸が重く
朝、子どもを学校に送り出してから、
洗濯物を干している途中で、なんとなくスマホを見ました。
友だちのSNSに、「正社員に復帰しました」「資格に合格しました」
という投稿が流れてきました。
私はといえば、派遣の更新の話を上司としたばかりで、
次も同じ業務。
昇給もなく、
キャリアと言えるものもないままです。
洗濯ばさみを挟みながら、
なんとなく胸が重くなりました。
止まっている
「みんな前に進んでいるのに、私だけ止まっている」
そんな気持ちが、じわっと広がりました。
羨ましい、悔しい、焦る。
だけど、それを認めたくなくて、
「私は家庭優先だから」と自分に言い訳をしていました。
本当は、ちょっとだけ、
置いていかれた気がしていました。
いつもの声
そのあと、頭の中でいつもの声が始まりました。
「努力が足りないんじゃない?」
「もっと勉強すれば、正社員になれたかもしれないのに」
「子どもがいるのを言い訳にしているだけなんじゃない?」
自分の中の誰かが、ずっとダメ出しをしてきます。
静かな朝なのに、心の中は騒がしくなっていきました。
「これって性格の問題?」と立ち止まった瞬間

立ち止まる瞬間
でも、その日の朝は少し違いました。
ふと、「これって、私の性格が悪いからなのかな」
と疑問に思ったんです。
誰かの成功を見て落ち込むのは、
性格がひねくれているからなのか。
それとも、今の立場だから、
そう感じるだけなのか。
洗濯物を干し終えて、
ベランダの手すりにもたれながら、
しばらく空を見ていました。
少しだけ
たぶん、嫉妬や焦りは、
私がダメな人間だから出てくるものではなくて、
「不安な場所にいるよ」
というサインなのかもしれません。
派遣で働いていて、収入も不安定で、
子どもの教育費のことを考えると夜に眠れなくなることもある。
その状況にいるからこそ、
他人の「安定」や「前進」が
まぶしく見えるだけなのかもしれない。
そう思うと、少しだけ、
自分の感情が「敵」ではなく「情報」に見えました。
感情と一緒に生きていく、小さなやり方

三つの小さな対処
その日は、特別なことは何もしませんでした。
ただ、三つだけ小さなことを意識しました。
ひとつ目は、SNSをそっと閉じること。
「見ない」というより、
「今日はもう十分見た」と区切る感じです。
ふたつ目は、「私、今ちょっと焦ってるんだ」
と心の中でつぶやくこと。
評価も反省もせず、
ただ実況するだけです。
みっつ目は、温かいお茶を淹れて、
キッチンで立ったまま飲むこと。
何かを変えるためではなく、
今ここにいる自分を感じるために。
未来を想像

たぶん、これからも、
他人の投稿を見て落ち込む日は来ると思います。
正社員の友だちの話を聞いて、
心がざわつく日もあるでしょう。
でも、そのたびに、
「またダメな自分が出てきた」と責めるのではなく、
「ああ、不安のサインが鳴っているんだ」と思えたら、
少し距離が取れる気がします。
感情は消えないけれど、
感情に飲み込まれっぱなしではなくなる、
そんな未来が、なんとなく想像できました。
こんな人もいるんだと思ってもらえたら
もし今、自分を責める声が止まらないなら、
それはあなたが怠けているからでも、
心が弱いからでもないのかもしれません。
ただ、今の場所が不安で、
怖くて、
どうにかしたいと思っているだけなのかもしれません。
ここに書いてあることが、
すぐ役に立たなくても大丈夫です。
読んで、「あ、こんな人もいるんだ」
と思ってもらえたら、それで十分です。
またしんどくなったら、
ここに戻ってきてください。
何かを変えなくても、
ここにいるだけでいい場所が、
ひとつくらいあってもいいと思うので。
