夜になると、
急にこの先のことが怖くなることがあります。
昼間はなんとかやれているのに、
静かになると、
頭の中でいろいろな心配が動き出します。
誰かに相談するほどでもないし、
答えが出る話でもない。
でも、ひとりで抱えていると、
少しだけ息苦しくなるような感覚です。
今日は、そんな夜のことを書いてみます。
何でもない日常の中で、不安が顔を出す

このままでいいのかな
夜、子どもたちが寝たあと、
キッチンで洗い物をしていました。
静かな部屋で、
蛇口の水の音だけがしていて、
テレビも消していました。
ふと、明細書の封筒が目に入りました。
派遣の給料明細。
今月も同じくらいの金額で、
特に変わりはありませんでした。
それなのに、
なぜか胸の奥がざわっとして、
「このままでいいのかな」
と思ってしまいました。
夜になると強くなる

このまま年を重ねていくのが、
少し怖くなりました。
正社員でもなく、
特別な資格もなく、
貯金も心細い。
子どもが大きくなったとき、
ちゃんと支えられるのかな。
今は何とか回っているけれど、
ずっと回り続ける保証はない気がしました。
不安って、昼間はあまり感じないのに、
夜になると急に強くなります。
誰にも言えないけれど、
頭の中でぐるぐる回ってしまいました。
押し寄せてくる後悔

「もっとちゃんとした仕事を選べばよかった」
「若い頃に勉強しておけばよかった」
そんな後悔が、急に押し寄せてきました。
周りの同年代の人は正社員だったり、
家を買っていたり、
貯金があったりするのに。
私は何をしてきたんだろう、
と自分を責める気持ちになりました。
不安になるたびに、
「自分がだらしないから」
「計画性がないから」と、
性格の問題みたいに思ってしまいます。
不安は性格ではなく、生活の中の反応かもしれない

不安にならない人のほうが少ないのでは?
でも、洗い物をしながら
少し立ち止まりました。
本当にこれは「私の性格」なんだろうか。
不安にならない人のほうが、
むしろ少ないんじゃないかな、
と思いました。
不安になるのは、
今の立場や状況があるからで、
「派遣で働いていて」
「子どもがいて」
「将来の保証が少ない」から、
自然に出てくる感情なのかもしれません。
ちゃんと現実を見ている
不安は、悪いものというより、
生活の中の「警告音」みたいなものなのかもしれないと思いました。
「今、ちょっと心細くなっているよ」
「安心できる材料が少ないよ」
そんな情報を、
体が教えてくれているだけなのかもしれません。
不安があるからダメな人、
ではなくて、
不安があるくらい、
ちゃんと現実を見ている人、
なのかもしれない。
今日を回せているという事実

その夜は、
大きな解決策を考えるのはやめました。
とりあえず、
明細書を引き出しにしまって、
温かいお茶を入れました。
スマホで、
子どもが寝顔で撮られている写真を少し見ました。
「今は、今日を回せている」という事実だけを、
そっと確認するようにしました。
未来の不安は、
今すぐ答えを出さなくてもいい気がしました。
横に置いておくことはできるかも
たぶん、また夜になると
不安になる日もあると思います。
派遣という立場も、
貯金の心配も、
すぐに変わるわけではありません。
でも、不安が出てきたときに、
「あ、また来たな」
と少し距離を取れるだけでも、
違うのかもしれません。
不安を消そうとしなくても、
横に置いておくくらいならできるかもしれない。
そんなふうに思えた夜でした。
なんとか今日を終えている
もし、あなたも夜に急に将来が怖くなることがあったら、
それは弱さというより、
今の生活の中で自然に生まれた感情だと思います。
無理に前向きにならなくてもいいし、
答えを出さなくても大丈夫です。
ただ「不安だな」と感じている自分がいる、
と気づくだけでも十分だと思います。
また不安になったときは、
ここに戻ってきてもらえたらうれしいです。
同じように、
何も解決していないけれど、
なんとか今日を終えている人が、
ここにもいます。
