牛肉を電子レンジで調理して焼肉のような味わいを楽しみたいけれど、お肉が硬くなったり加熱ムラができたりしないか心配ではありませんか。
実は、火を使わずにレンジだけで簡単に、しかもジューシーに仕上げる方法があるのです。
忙しい日の夕食やお弁当作りにも役立つ、失敗しないためのコツや美味しいレシピについて詳しくご紹介します。
- お肉が硬くなるのを防ぐ加熱の黄金ルール
- 余分な脂を落としてヘルシーに仕上げる裏技
- 市販のタレや野菜を使った時短アレンジレシピ
- 後片付けが劇的に楽になる調理の工夫
牛肉を電子レンジで焼肉にするコツ

「レンジでお肉を焼くとパサパサになりそう……」そんな不安を持つ方も多いのではないでしょうか。
実は、ちょっとした下準備と並べ方を工夫するだけで、フライパンで焼いたようなジューシーさを再現できるんです。
私が普段実践している、失敗しないための重要なポイントをいくつかご紹介しますね。
加熱ムラを防ぐお肉の並べ方
電子レンジ調理で一番の悩みといえば、やはり「加熱ムラ」ですよね。
一部は色が変わっているのに、一部はまだ赤い……なんて経験、私にもあります。
これを防ぐための最大のポイントは、お肉を重ならないように広げて並べることです。
耐熱皿にお肉を並べる際、どうしてもギュウギュウに詰めてしまいがちですが、できるだけ一枚ずつ広げてください。
特に、お皿の中央部分は電波が届きにくく加熱が遅れる傾向があります(※機種によりますが、マイクロ波の特性上、中心が温まりにくいことが多いです)。
お皿の「ドーナツ状」を意識して、真ん中を少し空けて円を描くようにお肉を配置すると、全体に熱が通りやすくなりますよ。
また、厚みのあるお肉よりも、薄切りの焼肉用やこま切れ肉の方がレンジ調理には向いています。
均一に広げることで、短時間でさっと火を通すことができ、硬くなるのを防ぐことにも繋がります。
硬くならない加熱時間の目安

「どれくらい温めればいいの?」という疑問は尽きません。
加熱しすぎるとお肉はゴムのように硬くなってしまいますし、足りないと食中毒が心配です。
基本的には、600Wで3分〜4分(2人分、約150g〜200g程度)を目安にスタートするのがおすすめです。
ただし、一気に長時間加熱するのは避けたほうが無難です。
私はいつも、最初に設定時間の半分〜3分の2程度加熱し、一度取り出して様子を見ています。
まだ赤い部分があれば、お肉を裏返したり場所を入れ替えたりして、追加で30秒ずつ加熱します。
余熱も調理の一部です。
レンジから出した直後は少し赤くても、ラップをしたまま1〜2分蒸らすことで、じんわりと中まで火が通り、ふっくらとした仕上がりになります。
お使いの電子レンジの癖によっても変わるので、最初は「短め」に設定して、少しずつ足していくのが一番の近道ですね。
余分な脂を落とすヘルシーな裏技

焼肉といえば脂が気になりますが、レンジ調理なら網焼きのように脂を落とすことも可能です。
私がよくやるのは、耐熱皿に「凹凸」を作ることです。
専用の波型プレートがあればベストですが、普通の耐熱皿でも大丈夫。もやしや玉ねぎなどの野菜を下に敷き詰め、その上にお肉を乗せて加熱してみてください。
こうすることで、お肉から出た余分な脂が野菜に落ち、お肉自体はさっぱりと仕上がります。
しかも、その脂(旨味)を吸った野菜がまた美味しいんです!
キッチンペーパーを敷いて加熱する方法もありますが、お肉がくっついてしまうことがあるので、野菜をクッションにする方法が断然おすすめです。
フライパンで油を引いて焼くよりもカロリーを抑えられるので、ダイエット中の方にも嬉しい調理法かなと思います。
臭みを消す酒と下処理の方法

レンジ調理は「焼く」というより「蒸す」状態に近いため、香ばしさで誤魔化せない分、お肉特有の臭みが気になることがあります。
これを解消する魔法の調味料が「お酒」です。
加熱する前に、お肉全体に料理酒(または日本酒)を大さじ1杯程度振りかけ、軽く揉み込んでおきましょう。
お酒には臭みを消す効果だけでなく、お肉の繊維を柔らかくする働きもあります。
さらに、ごま油を少し垂らしてコーティングしておくと、保湿効果でパサつきも防げますよ。
安いお肉でも、このひと手間で驚くほど風味が良くなります。
「なんだかお肉臭いな……」とガッカリしないためにも、下味の段階でお酒を使うことを強くおすすめします。
破裂を防ぐための重要な注意点

電子レンジでお肉を加熱していると、「パンッ!」という破裂音がして庫内が汚れてしまった……なんてこと、ありませんか?
これは主にお肉の脂身や筋の部分が急激に加熱されて起こる現象です。
これを防ぐためには、まず「ラップのかけ方」に注意しましょう。
密閉するようにピッチリとかけるのではなく、蒸気が逃げる隙間を作って「ふんわり」とかけるのが鉄則です。
蒸気が充満しすぎるとラップが破裂したり、お肉が爆発したりする原因になります。
バラ肉など脂身が多い部位を使う場合は特に注意が必要です。
心配な場合は、フォークでお肉の脂身部分や筋を数カ所刺しておくと、蒸気の逃げ道ができて破裂を防ぎやすくなります。
庫内の掃除は本当に面倒なので、この「ふんわりラップ」と「フォークで穴あけ」はぜひ覚えておいてくださいね。
電子レンジで牛肉の焼肉を作るレシピ

コツを押さえたところで、実際に私がよく作っている簡単レシピをご紹介します。
「これがレンジで作ったの?」と家族に驚かれるような、ご飯が進むメニューばかりです。
洗い物も少なくて済むので、疲れて帰ってきた日にもぴったりですよ。
市販のタレで絡める簡単味付け
一番簡単で間違いのない味付けは、やっぱり市販の「焼肉のタレ」を使う方法です。
でも、ただ後からかけるだけじゃありません。
加熱前に絡めるのがポイントなんです。
作り方は本当にシンプル。
耐熱容器にお肉を入れ、焼肉のタレを全体に回しかけて軽く揉み込みます。
そのまま5分〜10分ほど置いて味を馴染ませてから、レンジで加熱しましょう。
先にタレを絡めることで、加熱中にお肉に味がしっかり染み込み、タレの水分でふっくらと仕上がります。
タレに含まれる果物や野菜の酵素がお肉を柔らかくしてくれる効果も期待できます。
忙しい時は、朝のうちにタレに漬け込んで冷蔵庫に入れておけば、帰宅後はチンするだけでメインディッシュの完成です!
お好みで、加熱後にいりごまやネギを散らせば、見た目も風味も一気に本格的になりますよ。
野菜も一緒に摂れる蒸し焼き風

お肉だけだと栄養バランスが気になる……という時は、野菜も一緒にレンジに入れてしまいましょう。
これ、本当に便利なんです。
耐熱ボウルや深めのお皿に、一口大に切ったキャベツ、玉ねぎ、人参、もやしなどを敷き詰めます。
その上に、下味をつけた牛肉を広げて乗せます。
あとはラップをして加熱するだけ。
お肉の旨味が溶け出した肉汁が下の野菜に染み渡り、野菜も驚くほど美味しく食べられます。
野菜の水分が出るので、水っぽくならないよう加熱後に一度全体をざっくり混ぜ合わせるのがコツです。
フライパンで野菜炒めを作ると油ハネがすごいですが、これならキッチンも汚れません。
一皿でメインと副菜が同時に完成する、まさに忙しい人の味方レシピです。
お弁当に最適な冷めても旨い肉

お弁当に入れる焼肉は、冷めると脂が白く固まって美味しくない……なんてことになりがちですよね。
レンジで作るお弁当用焼肉には、ちょっとした隠し味を加えます。
それは「お酢」とおろしニンニクです。
焼肉のタレにお酢を小さじ1杯程度混ぜてから加熱してみてください。
お酢の効果でお肉がさっぱりしつつ柔らかくなり、冷めても脂っこさを感じにくくなります。
また、しっかり中まで火を通す必要があるので、加熱時間は気持ち長めに設定し、その分タレを多めにしてパサつきを防ぎます。
片栗粉を薄くまぶしてからタレを絡めて加熱するのもおすすめです。
とろみがついてタレがお肉によく絡み、冷めてもしっとり感が持続しますよ。
朝の忙しい時間にフライパンを洗わなくて済むのは、精神的にも本当に楽ですよね。
コチュジャンを使った韓国風の味

いつもの味に飽きたら、ピリ辛の韓国風プルコギ味はいかがでしょうか。
ご飯が止まらなくなる危険な美味しさです。
醤油、砂糖、酒、ごま油、すりおろしニンニク、そしてたっぷりの「コチュジャン」を混ぜ合わせた特製ダレを作ります。
牛肉と、細切りにした玉ねぎやニラをこのタレで揉み込み、耐熱容器へ。ピリッとした辛さとごま油の香りが食欲をそそります。
レンジ加熱の途中で一度取り出し、全体を混ぜ合わせることで、味が均一になり、コチュジャンの焦げ付きも防げます。
仕上げに糸唐辛子を乗せれば、見た目はお店で出てくる一品のよう。
「辛いのが好き!」という方は、粉唐辛子を追加しても美味しいですよ。
節約に役立つこま切れ肉の活用
家計の味方「牛こま切れ肉」。
安くて助かるのですが、焼肉用のお肉に比べると形が不揃いで、どうしても硬くなりやすいのが難点ですよね。
でも、レンジ調理なら工夫次第でご馳走に変わります。
こま切れ肉を美味しくする秘訣は、マヨネーズを少し揉み込むことです。
「えっ、マヨネーズ?」と思うかもしれませんが、マヨネーズに含まれる油と酢が、お肉の繊維をほぐして柔らかくジューシーにしてくれるんです。
加熱してしまえば酸味はほとんど飛び、コクだけが残ります。
さらに、タレと一緒に片栗粉を揉み込んでおけば、細かいお肉もまとまりやすくなり、ボリューム感もアップ。
安価なこま切れ肉でも、満足感たっぷりの焼肉丼やおかずがあっという間に作れますよ。
牛肉と電子レンジで焼肉を楽しもう
ここまで、電子レンジを使った牛肉の焼肉レシピとコツをご紹介してきました。
最初は「レンジでお肉?」と半信半疑だった方も、試してみるとその手軽さと美味しさに驚くはずです。
火加減を気にする必要がなく、煙も出ず、後片付けも楽ちん。
それなのに、工夫次第で硬さを防いでジューシーに仕上げることができます。
忙しい平日や、ちょっと手抜きをしたい週末に、ぜひこのテクニックを活用してみてください。
電子レンジを味方につけて、もっと自由に、もっと簡単におうち焼肉を楽しみましょう!


