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手のこわばりでリウマチ以外のものとは?手がこわばる病気の種類


手のこわばりというと反射的に「リウマチかもしれない」と思ってしまうものですが、実はこわばりが出る病気はリウマチだけではありません。

手は毎日使うもの。そのため、知らず知らずのうちに負担をかけている場所です。手のこわばりがみられる病気にはいろいろな種類があります。

そこで、手のこわばりでリウマチ以外のものにはどんなものがあるのか、手がこわばる病気の種類について紹介します。

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手のこわばりでリウマチとよく似ているもの

変形性関節症

手のこわばりでリウマチ以外のものでリウマチとよく似ている病気としてまず挙げられるのが、「変形性関節症」です。

変形性関節症とは、骨と骨の間でクッションの役割を果たしている軟骨がすり減ったり、骨自体の形が変形することで起こる病気で、リウマチのほかに膠原病とも症状がよく似ています。

変形性関節症は、手のこわばり以外にも関節が赤く腫れたり、動かすと痛みが出たりします。また、症状が重くなると手が動きにくくなることもあります。年単位の治療が必要になるため、できるだけ早く病院に行くことが大切です。

変形性関節症は、更年期以降の女性に多くみられる症状のため、女性ホルモンの減少が何かしらの影響を及ぼしているのではないかと言われています。しかし、はっきりとしたことは現在ではわかっていない病気です。

手のこわばりが変形性関節症によるものなのか、リウマチによるものなのかを判断し、特定するためには、血液検査などを行って調べる必要があります。

治療

手のこわばりが変形性関節症による場合、その多くは2~3年で進行が止まり、痛みもとれてきます。痛みはおさまりますが、変形性関節症による変形した関節は元には戻りません。

2~3年で進行が止まりますが、その間の痛みを緩和させて関節の変形を防ぐことが治療の中心となります。消炎鎮痛剤を湿布したり、内服薬で痛みを抑えたり、テーピングなどにより変形を防いだりしていきます。また、日頃から血行を促進するように心がけたり、関節が変形して固まらないように動かすリハビリをおこなうことが大切です。

手のこわばりがみられる腫瘍

ガングリオン

手のこわばりは腫瘍ができているから起きていることもあります。手のこわばりがあって、ぽこっとした骨のようなものが飛び出しているなら、「ガングリオン」の可能性があります。

ガングリオンとは、ゼリー状の体液が皮膚の下で袋状に固まることでできる瘤コブです。主に手関節の周囲に発生し、軟らかいものから硬いものまであります。

ガングリオンは若い女性に多く見られ、できる原因がはっきりと分かっていません。手の使い過ぎが原因となってできるのではと言われていますが、必ずしも手を良く使う人に見られるというわけでもありません。また、ストレスなども影響しているのではと言われている病気です。

ガングリオンは腫瘍ですが悪性腫瘍ではなく、手のこわばりや痛みが出ないことも多いです。しかし、手のこわばりがみられるということは、瘤コブが神経の近くにできていて、圧迫しているため起こっていると考えられます。手のこわばりはないがしびれや痛みがあるなど症状も様々です。

治療

ガングリオンは悪性ではないため、手のこわばりや痛みがないのでしたら、放置しておいても特に問題ないと言われています。しかし、痛み等があるのなら神経が圧迫されている可能性が高いため治療が必要です。

治療は整形外科で瘤コブを注射器で吸引し排出します。何回か吸引排出する治療を行ううちに治ることもありますが、できる原因がはっきりと分かっていない症状のため、根絶治療が難しく、再発しやすい病気です。


手のこわばりの原因はパソコンのマウス?

腱鞘炎

手のこわばりが仕事や家事などによって毎日手を酷使していることが原因となって起きているかもしれません。

手の使い過ぎで痛みを発症する病気で「腱鞘炎」というものがあります。腱鞘炎になると親指と人差し指の間から、肘にかけての筋が痛むようになります。

腱鞘炎と言うと小説家や漫画家などの職業の人がなるようなイメージがありますが、最近はパソコンの登場で文筆業だけの病気ではなくなっています。現在、腱鞘炎の大きな原因になるのはパソコンのマウスです。

手がこわばっていて、仕事でずっとマウスを握っている人は、手をできるだけ使わないようにして安静を保つことが大事です。とは言え仕事などでどうしても使わざる負えない方も多いでしょう。一度握りやすいマウスに換えてみることをおすすめします。本当に腱鞘炎が原因ならば、負担が減って痛みが和らぐはずです。

治療

手のこわばりが腱鞘炎によるものならば、炎症を止める薬の使用やテーピングや添え木などで手首や指を安定させたりします。

腱鞘炎には、ステロイド剤の注射が効果的なのですが、何回もおこなうと腱を弱くしてしまう可能性があるため、2、3回しか注射しません。それでも改善されない場合、20~30分程度で終わる手術をすることもあります。

手のこわばりがみられるのなら

慢性化させない

手のこわばりがみられるのはリウマチが多いですが、ほかにもいろいろな原因があります。症状を改善するためには原因を特定しなければなりません。

症状を悪化させたり慢性化させないためにも整形外科を受診し、こわばりが出るタイミングや痛みの有無などの症状をチェックし、原因をしっかり特定し、早めの改善に取り組みましょう。

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